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「性欲は?」にも正直に回答 原田龍二さんの不倫謝罪会見、プロは何点をつける?

原田さんの謝罪会見は何点?

Q.謝罪会見時の原田さんの対応に点数を付けるとしたら。

山口さん「70点です。そのうち20点は週刊誌のゴシップ記事になったことに対する同情点です。しかし、一部報道によれば、週刊誌に通報したのは相手方だとか。事実だとすれば、ますますお粗末な不倫騒動です。とはいえ、終始深刻な表情で質問に誠実に回答した態度が『憎めない人』『あそこまで素直だと応援したくなる』といった好意的な声を誘ったのだと思います。

謝罪会見の直前に生放送で出演した『5時に夢中』を見たら、原田さんは『丸腰デカ』の裸やお笑いの印象が強いにもかかわらず、根は大変真面目な芸能人のように思えました。記者会見では、その真面目さが隠すところなく出ていました」

Q.不倫の謝罪会見を上手にこなした事例はありますか。

山口さん「三遊亭円楽さんが2016年に行った不倫の謝罪会見は、『まるで落語のようだ』とSNSで絶賛されたと記憶しています。当時、私はテレビ番組で見ましたが、正々堂々としていて、真摯な謝罪あり、涙あり、さすが落語会の大御所とうならせる笑いも満載でした。記者の謎かけも見事にこなし、浮気相手のことは『私が口説いた、相手に非はない』とかばい、奥さんとのやり取りも、『身からでたサビだ』と話したら『サビも味になるわよと言ってくれた。これには参っちゃう』と、具体的で味わいのある話を披露されました。

報道によれば、テレビ局や番組宛に視聴者から厳しい批判が数多く寄せられたそうですが、円楽師匠の仕事にはほとんど影響がなかったということなので、その点ではたいへん上手な謝罪会見だったと言えると思います。謝罪会見は、単に非を認めてわびるだけでなく、企業の理念に基づく日頃の活動や、徹底した原因究明、再発防止策などをしっかりと話して、バランスを取るようにと助言しています」

Q.世間の反発を招かない謝罪会見のポイントは何でしょうか。

山口さん「熟考の上で、反省の気持ちを正直に明確に話すことだと思います。熟考のベースにすべき理念の一つは、他人や社会への思いやりだと思います。思いやりの欠如があれば、その点を正直にしっかりと謝罪すべきです。差別の助長や戦争をあおるような発言が社会の反発を招かないはずがありません。

数年前までは、読者視聴者を『不特定多数』と捉え、世論の形成にはマスコミを通しての不特定多数の説得が大きな役割を果たすとの考えが主流でした。言い換えると、誰にでも受け入れられるであろう、見方によってはどのようにも解釈できる、あいまいな、玉虫色の会見が世間の反発を招かない会見のポイントと考えられていました。

しかし、いまや無名の、たった一人のネット投稿者の明確な主張がマスコミと世論を大きく動かすこともあるのです。『保育園落ちた日本死ね』のブログと、電通過労死の高橋まつりさんが生前に残した悲惨なツイートは、世間を挙げての働き方改革推進の原動力の一部となりました。謝罪会見においては不特定多数向けの玉虫色の謝罪はもはや通じません。逆に、あいまいな点をネット投稿者に指摘され、炎上の原因となることもあるのです」

(オトナンサー編集部)

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山口明雄(やまぐち・あきお)

広報コンサルタント

東京外国語大学を卒業後、NHKに入局。日本マクドネル・ダグラスで広報・宣伝マネージャーを務め、ヒル・アンド・ノウルトン・ジャパンで日本支社長、オズマピーアールで取締役副社長を務める。現在はアクセスイーストで国内外の企業に広報サービスを提供している。専門は、企業の不祥事・事故・事件の対応と、発生に伴う謝罪会見などのメディア対応、企業PR記者会見など。アクセスイースト(http://www.accesseast.jp/)。

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