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これが本場モロッコの味! 「タジン鍋」を使った絶品料理3選

円錐型のふたがトレードマークの「タジン鍋」。今回は編集部オススメの、寒い季節にもぴったりの料理3品を紹介します。肉や魚がワンランク上の仕上がりになりますよ。

ユニークな形が愛らしいタジン鍋はモロッコが発祥

 円錐型のふたが特徴的な、北アフリカ・モロッコ発祥の「タジン鍋」。今回は、編集部オススメの、タジン鍋を使った料理3品をご紹介します。

 教えていただくのは日本モロッコ協会常任理事の外山厚子さんです。

水なしで肉も野菜も「濃厚に」

「日本の鍋料理は、たっぷりのだしを入れた鍋で煮込みますが、タジン鍋はほとんど水を入れず、食材の持っている水分だけで蒸し煮にするのが特徴です」(外山さん)。

 外山さんによると、タジン鍋は湯気を抜く穴がないことが多く、野菜や肉などを入れて弱火にかけることで、食材から出る水蒸気がふたで冷やされて水になるそう。乾燥地帯のモロッコでは水が貴重であり、水なしでも煮物ができるタジン鍋が発達したといいます。「肉も野菜もとろけるように濃厚に煮上がりますよ」。

 では、本題のオススメ料理に進みましょう。

【牛肉とプルーンのタジン】

 お祝い事などに食べる、代表的なタジン料理の一つ。肉とプルーンの組み合わせが意外ですが、甘みのある濃厚なソースとアーモンドの香ばしさが病みつきになります。

1.タジン鍋の底にタマネギの輪切りを並べ、その上に、ぶつ切りにした牛肉、タマネギのみじん切り、ニンニク、ショウガ、サフラン、ターメリック、シナモンスティック、塩、コショウ、オリーブ油を混ぜたものを置き、ふたをして中火で煮立てます。煮立ったら、香菜と鍋いっぱいの水を加えてさらに2時間半ほど弱火で煮込みます(水がなくなったら追加する)。

2.「1」で肉が煮崩れるくらいに煮えたら、煮汁だけ別に取っておきます。それ以外は、タジン鍋に入れたままにします。

3.別の鍋にプルーン(そのまま)と水を入れ、プルーンが柔らかくなるまで15~20分煮込みます。

4.「3」の水気を取り除き、「2」の肉の煮汁、はちみつ、シナモン粉を加えてさらに10分煮込みます。

5.タジン鍋に残した牛肉に「4」のソースをかけ、その上に皮をむいて揚げたアーモンドをパラパラとのせたら完成です。

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