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上司の「武勇伝」は説法 社内で評価されたいならありがたく聞いておけ

上司の「武勇伝」と聞くと、ネガティブなイメージを抱く人も多いかもしれませんが、真剣に耳を傾けることで自分の評価につながる、と筆者は主張します。

上司の武勇伝は、ありがたい説法?
上司の武勇伝は、ありがたい説法?

 多くのビジネス調査で、武勇伝の多い上司は「嫌な上司」の上位にランキングされています。仕事の役に立たず、部下は「そんな話は聞きたくない」と思っていることが理由とされています。ところが、上司の武勇伝を聞くことは、上司との関係性を良好にする効果があることはあまり知られていません。

 今回は、筆者の新刊「波風を立てない仕事のルール」(きずな出版)の中から、武勇伝に関するエッセンスを紹介します。上司の武勇伝が始まったらどうすればいいのでしょうか。そんなときは、上司の自慢話に相づちを打ちながら、キラキラ輝く瞳で聞いてあげることが理想的といえます。

武勇伝はアナタを成功に導くお言葉

 上司になる人物は武勇伝が豊富ですが、多くの場合、自慢話に捉えられて嫌がられます。実際に、武勇伝を聞いて仕事に役立つことはありません。しかし、武勇伝をありがたく聞くことで自分の評価を上げることができます。

 これにはタイミングが重要です。「武勇伝を聞かせてください」と直球でお願いしても警戒されるだけです。武勇伝を聞くのは、上司の自分に対する評価を上げるためなのです。どうせ聞くなら、最も効果が高くなる聞き方をしなければなりません。

 筆者はこのように聞くでしょう。

「課長。先日、M商事に営業に行ったとき、もうちょっとのところで商談が不成立になってしまいました。課長は営業のスペシャリストだったと部長から聞いたのですが、今後の参考のために若い頃の営業列伝をお聞かせいただけませんか」

 ポイントは、上司(課長)よりも上位の役職者(部長)が上司を褒めていたことをさりげなく伝え、さらに「今後のために」上司の武勇伝を参考にしたいと伝えている点です。上司に「学ばせてください」とお願いしているのですから、快く受けてくれるでしょう。ただし、自尊心をくすぐることを忘れてはいけません。

「上司! 教えてください!」という定型パターンは使い勝手が非常にいいので覚えておきましょう。上司の自尊心をくすぐるからですが、このパターンはいくらでも応用がきくことに加え、いざという場面での「返しテクニック」としても使うことができます。

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「波風を立てない仕事のルール」(きずな出版)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

筆者への連絡先
FB:https://fb.com/bito1212
TL:@k_bito

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