コーヒー、ホウレンソウの取り過ぎで「結石」に? 実はより危険な食べ物も…今からできる予防策とは【専門医解説】
結石を防ぐために普段からできること
尿路結石の予防で最も重要なのは、十分な水分摂取です。米国泌尿器科学会のガイドラインでは、結石を作ったことがある人に対して、1日の尿量が少なくとも2.5リットルになるような水分摂取を勧めています。
日常生活では、喉が渇く前に小まめに水分を取ることが大切です。特に夏場、運動後、入浴後、寝る前後は尿が濃くなりやすいため、水分補給を意識しましょう。
ただし、水を飲むだけでは、結石の再発を完全には防げない場合があります。「水を飲む」ことは予防の「土台」ですが、その上に自身の原因に合わせた「独自の対策」を積み重ねる必要があるのです。
例えば食事では、塩分を控え、肉類に偏り過ぎないようにし、野菜や果物もバランスよく取ることが重要です。ただし、ホウレンソウなどシュウ酸を多く含む食品を毎日大量に食べることは避けた方がよいでしょう。
また、結石を繰り返す人は、できた結石の成分を調べることが大切です。シュウ酸カルシウム結石、尿酸結石、シスチン結石など、結石の種類によって食事指導や薬物療法が異なるためです。自己判断で特定の食品を極端に避けるのではなく、泌尿器科で尿検査や血液検査、結石成分分析を受けた上で、適切な予防法を相談することが望ましいです。
ホウレンソウはシュウ酸を多く含むため、シュウ酸カルシウム結石を起こしたことがある人や、結石を繰り返す人は食べ過ぎに注意が必要です。一方、コーヒーについては「飲むと結石ができる」と断定できるものではなく、先述のように研究ではコーヒーやカフェイン摂取が腎結石リスク低下と関連する可能性も報告されています。
結石予防で大切なのは、特定の食品を過度に怖がることではありません。十分な水分摂取、減塩、動物性たんぱく質の取り過ぎを避けること、適量のカルシウムを取ることが基本です。過去に結石を起こしたことがある人は、結石の種類に応じた対策が必要なため、泌尿器科で相談しましょう。
【参考文献】
(1)National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases. “Eating, Diet, & Nutrition for Kidney Stones.” NIDDK.
(2)American Urological Association. “Kidney Stones: Medical Management Guideline.”
(3)Pearle MS, Goldfarb DS, Assimos DG, et al. Medical Management of Kidney Stones: AUA Guideline. Journal of Urology. 2014.
(4)Ferraro PM, Taylor EN, Gambaro G, Curhan GC. Caffeine intake and the risk of kidney stones. American Journal of Clinical Nutrition. 2014.
(5)Yuan S, Larsson SC. Coffee and Caffeine Consumption and Risk of Kidney Stones. American Journal of Kidney Diseases. 2022.
(オトナンサー編集部)








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