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お肌にビニール? 美容皮膚科医に聞く、「オールインワンゲル」の実態とは

素肌美人が絶対にしないこと

菅原由香子さん
菅原由香子さん

「要らない角質をコットンでこすって取りましょう」「角質を取るためにスクラブでマッサージ」。雑誌の美容特集やインターネット記事、化粧品のカウンセラーなども古い角質の除去を勧めていますが、その効果はどうでしょうか。

「無理に角質を取ることは絶対にやめてください。コットンでこすり取るなんてもってのほかです。お肌に『要らない角質』はありません。角質はお肌の水分を保持し、異物が入るのを防ぐ役割を持っています。お肌をコットンでこすっている人の角質を顕微鏡で見ると、コットンのせいで角質が弱くなり、ダメージが与えられています」

「お肌をこすることで炎症が起き、色素細胞が活性化し、シミが作られやすくなります。美容皮膚科では、酸をお肌に塗り、角質を化学的に融解して剥離、除去するケミカルピーリングという治療法があります。しかし、私のクリニックにケミカルピーリングを希望して来院されるほとんどの方に施術をお断りします」

 菅原さんは、来院される方の多くは角質の状態が悪く、皮膚の構造が壊れてお肌に水分を保持する力が弱まっている状態だと解説します。

「実際に、他院でケミカルピーリングをして悪化したという患者さんもたくさんいらっしゃいます。『素肌力』を発揮できる重要な一歩は角質が健康であることです。お肌は常に再生されているので、仕事を終えた角質は自然にアカとなってはがれてくれます。『自然のままに任せる』が実は美肌にとって良いことなのです」

 間違った情報はなぜ多いのでしょうか。これは、私たち消費者が美容に利便性を求めた結果とも言えます。美容に対して、正しい知識を持ち、適切なケアを心がけることが必要かもしれません。取材にご協力いただいた、菅原由香子医師に御礼申し上げます。

(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書はビジネス書を中心に11冊。2018年1月「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法」(三笠書房)は即重版、同10月「即効! 成果が上がる 文章の技術」(明日香出版社)は発売1週間で重版。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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