GW明けに「学校に行きたくない」原因に? 連休中、子どものやる気奪う親の“NG習慣”とは【教育アドバイザーに聞く】
勉強したらご褒美をあげるのはNG?
Q.子どものやる気を引き出すために「勉強したら好きな物を買ってあげる」「テストでいい点を取ったら…」などと提案するのは、教育学的によくないのでしょうか。
鶴原さん「『モノを買ってあげる』などのご褒美を提案することは、お子さんが勉強に対してやる気のなさや嫌悪感を示している場合には有効な手段になることもあります。勉強をすることに対して目標ややる気を失っているお子さんの場合、『ご褒美がもらえる』という明確なゴールを設定してもらえるので、それに向かって勉強をしようというモチベーションが生まれるというわけですね。
このとき、ご褒美を『何に対して』与えるかも重要なポイントです。教育経済学の研究では、『テストで良い点を取ったら』という結果に対してではなく、本を1冊読んだら、宿題を終わらせたら、といった具体的な行動や努力に対してご褒美を与える方が、学力の向上につながりやすいことが分かっています。
結果にご褒美を出す場合、お子さんは『頑張りたいけど、何をすればいいか分からない』という状態になりがちです。
一方で、行動や努力に対してご褒美を設定すると、「これをやればいいんだ」と取り組み方が明確になるため、自然と学習の習慣や方法が身についていくというわけです。
ただし、あまりに頻繁にご褒美を与え過ぎてしまうと、お子さんが勉強をする目的が『ご褒美をもらいたいから』という動機になってしまい、学習意欲を高めるという本来の目的がすり替わってしまうこともあります。
これは『アンダーマイニング効果』と呼ばれるもので、次第に『ご褒美がなければ頑張れない』と感じるようになってしまい、最終的には学習意欲を低下させてしまうリスクもあります。
そのためご褒美を与える行為はあくまでも限定的な実施にとどめておき、報酬がなくとも意欲的に学習してくれるような体制を整えることが重要です。
以前よりも意欲的に勉強に励むようになってきたと感じたら、少しずつモノでの報酬を減らしていき、勉強をがんばる姿勢を褒めて評価することで、モチベーションを保ったり成功体験を積んだりすることにつながります」
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環境が大きく変わることは、それだけでも人間にとってはストレスや負荷のかかる要因になります。一度下がってしまったモチベーションややる気を上げるのは、大人であっても大変なことでしょう。お子さんへの声掛けはまず、感情に寄り添ってあげることが重要なんですね。
(オトナンサー編集部)




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