妻と不倫相手の子を“自分の子”として育てることにした、36歳男性の決断(下)
妻の相手に離婚する様子はなく…
「(妻と)離婚して君(健さんの妻)と一緒に暮らそう」
彼は妻に甘い言葉をささやいたので、略奪思考の妻が色めきだつのも無理はありません。「一緒になりたい彼女がいる」という理由で離婚するのなら、相応の慰謝料や解決金、手切れ金を用意しなければなりませんが、彼が離婚に向けて動いている様子はなく、健さんの妻は信じて待つしかありませんでした。実際のところ、彼は家の中で「離婚」の2文字を口にしたことはなく、上記の甘い言葉は健さんの妻を引き止めるための口実に過ぎなかったのかもしれません。
このように、離婚略奪の計画は暗礁に乗り上げた形で、このまま出産しても彼が本当に離婚してくれるのか不透明で、百歩譲って離婚を諦めたとしても分娩費用や毎月の養育費、進学の準備金などを援助してくれるかどうかも未知数。命を預かる医師だから命を大事にするだろう。そんなふうに妻は甘く見ていたのですが、完全な見込み違いでした。
こうして、彼のせいで妻は絶体絶命のピンチに追い詰められたのです。にっちもさっちもいかない八方ふさがりを目の当りにして、健さんはこれ以上黙っているのは無理でした。見るに見かねて救いの手を差し伸べるしかなかったのです。
「加恋(娘さんの名前)には、一人っ子で寂しい思いをさせてきました。弟や妹がいてもいいんじゃないかって。このままじゃ、もう一人をつくることもできないだろうし…」
健さんは自嘲気味に言いますが、確かに妻が健さんに体を許すことは今後もなさそうです。妻の気持ちを尊重すれば、種違いの子とはいえ出産することを認めざるをえません。そして、血のつながっている父親である彼が責任を取ろうとしないのなら、他に責任を取ることができるのは健さんしかいないでしょう。健さんは子どもの父親になることを覚悟し、「夫婦の子」として育てようと妻に投げかけたのです。
「いろいろ言葉を並べていたけれど、行動に移すことはなく、彼も弱い人なんだなと感じたわ。言ったことを行動に移してほしかった…せめて半分でも父親としての責任を持ってほしかった…」
妻はそんなふうに号泣し、健さんに言われるがまま身を委ねたのです。ところで、分娩した病院で胎児と父親をDNA鑑定をすることは義務付けられていないので、親子関係を疑われる可能性は低いです。そして「妻が婚姻中に懐胎した子は夫の子と推定する」という法律があるので(民法772条)、特別な手続きを踏まなくても役所へ出生届を提出すれば、戸籍の父親欄には彼ではなく健さんの名前が記載されます。
「僕の子じゃないのに僕の子だと、自分で自分に暗示をかけるしかありませんでした」
健さんは断腸の思いで子どもを救おうとしたのですが、父親(彼)と母親(妻)が罪深いのは間違いありません。一方で、子ども本人に罪はないので、大人と子どもは分けて考えなければなりません。
いい加減目を醒ませ。私からするととんでもない女だ。まだ36歳。あなたを求める心優しい女は、必ずいる。そんなもんとこの先一緒にいたって幸せには、なれない。本当にあなたを思ってくれる女性と新たな人生を歩んで下さい。
この話は作り話っぽいですが…
いまどきの主婦は皆んな、彼氏や遊び相手位いますよ。
より良い遺伝子が欲しいと思うのは本能なんだから仕方ないでしょ?
夫側が愛情を持って入れば、DNAなんか関係あるんですかね。
最近は男尊女卑の男性が増えてきてしまってる感じですね。
主婦だって女性ですよ?自由恋愛の権利くらい有りますから!