オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

お金、育児、仕事…結婚後のトラブルを防ぐためにカップルが前もって話し合うべきこと

もしも、考えの違いが分かったら…

Q.話し合いによって、お互いの意見や考え方に相違があると分かった場合、どうするのがよいでしょうか。

沢宮さん「事の大小によります。例えば、家事や子どもの教育などはそれを理由に別れるには値しないことです。無理に話し合いで解決しようとせず、そのときが来るまで静かに待ちましょう。

子どもの人数や、子どもを希望するのかどうかは、話し合うにしても、『将来の夢の話』程度にとどめておきましょう。もちろん、『子どもを持たない』『1人でも生まれたらよい』などの条件で合意できますが、『必ず子どもが欲しい』『できるだけたくさん欲しい』『男の子が生まれるまでは欲しい』などと合意したとしても必ずしも思い通りにはなりません。どうなるか分からないことで言い合いになってしまっては、本末転倒です。

一方で、『経済的に困っているわけでもないのに、相手の親との同居を強いられる』など、人によっては耐えがたいこともあるでしょう。また、仕事を続けるかどうかや生活費の分担は、結婚後すぐにスタートすることなので、きちんと決めておきましょう。

親との同居や仕事の継続など重要なことで意見が合わない場合、結婚を見直すのも選択肢の一つではあります。ただ、それは最後の手段です。この時代、『結婚したい』と思えるほどの“運命の人”に出会えること自体が奇跡です。そのタイミングを逃してしまったことで、二度とご縁が来ないことも珍しくありません。そんなときこそ、譲歩する、立場が上の人に意見していただくなど、知恵を絞り、愛情を持って話し合いましょう」

Q.話し合う際に、双方が意識しておくべきことはありますか。

沢宮さん「結婚は、恋愛とは違って2人だけのものではありません。もし離婚したら、子どもたちや双方の両親など、多くの身内を悲しませることになります。例えば『浮気をしたら別れる』などは、それを取り決めることによって取り返しがつかなくなりかねません。そのことを、頭の片隅にいつも置いておきましょう。また、セックスレスなども、話し合いによってコンプレックスが明らかになり、大きな溝を作ってしまうことが知られています。何でも話し合えばよいということではありません。

もちろん、『子どもが欲しいのに結婚前からセックスレス』というケースでは話が変わってきますが、そうでなければ、相手の良いところを総合的に見て、お互いに許し合うことで、絆を深めていきましょう」

Q.結婚前に話し合った結果を書面に残す人もいるようです。

沢宮さん「欧州などの影響で、日本でも結婚前に『婚前契約』を行うカップルが増えていますが、ナンセンスだと思います。仮に契約をした場合、破られたときにどんな気持ちがするでしょうか。契約さえなければ『お互いさま』で済んだはずなのに、下手に契約があったがために、破られた時はどん底の思いにさいなまれることになるのです。

そもそも、結婚から時間がたてばお互いに年を取りますし、どちらかがけがをしたり、病気にかかってしまったりすることもあるでしょう。そんな中、婚前に結んだ契約を持ち出されてしまったら、2人の仲は修復不可能になります。

結婚前の話し合いは大切ですが、『結婚前に2人で話し合えば、全てのすれ違いは避けられる』というのは幻想です。それよりも、長い結婚生活の中で何か起こるたびに、思いやりを持って譲り合い、乗り越えていく方がずっと良い結果になります。

結婚してからも成長は続きます。2人の関係も考え方も、さまざまな経験を経て変わっていくことでしょう。夫婦の間に、もめ事や意見の食い違いが起こることは当然です。それでも支え合いながら結婚生活を続けていくことで、2人の絆は揺るぎないものになります」

(オトナンサー編集部)

1 2

沢宮里奈(さわみや・りな)

婚活マッチメーカー、コラムニスト

立教大学文学部英米文学科卒。東京海上火災保険株式会社を経て、カップリングパーティー日本最大手エクシオジャパンの新宿支社チーフとして延べ6万人の婚活男女をフォローしてきたマッチメーカー。現在、神戸の「結婚マッチングサービスSTORIA」の代表として「お見合い申し受け数」「申し込みオーケー率」「お見合い成立数」「交際数」を管理しながら成婚までをフォローするシステムを確立し、多くの30代男性を成婚に導いている。特に、男性を大改造する「婚活イメージコンサル」は普通の男子をモテメンに大改造するプランとして密かなブームとなっている。また最近では、女性へのカウンセリングとして、アンチエイジング恋愛講座など、50代になってもモテるための講座を数多く行っている。著者に「30年モテなかったあなたも1年で結婚できる本」(竹書房)。沢宮里奈オフィシャルサイト(http://rinasawamiya.com/)。STORIA公式サイト(http://dp-storia.com/)。

コメント