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男女平等なのに…? 「婚活パーティー」の参加費、なぜ男性の方が高い?

「婚活パーティー」の参加費は、男性が女性よりも高く設定されていることがほとんどです。なぜでしょうか。

婚活パーティー、なぜ男性が高い?
婚活パーティー、なぜ男性が高い?

 新型コロナの感染拡大で、最近ではオンラインでの「婚活パーティー」も盛んに開催されるようになりましたが、リアル、オンライン関係なく、こうした婚活パーティーの参加費は男性が女性よりも数千円高く設定されていることがほとんどで、中には1万円以上の差がついている場合もあります。一般的なデートの食事の会計では、完全な割り勘ではなく、男性が女性の分も含めて少し多めに支払うことが多いと思いますが、婚活パーティーは同じ土俵で初対面の男女が結婚相手を見つける場であり、いわば“平等”です。

 なぜ、婚活パーティーの参加費は男性が女性よりも高いのでしょうか。結婚マッチングサービス「STORIA」代表でコラムニストの沢宮里奈さんに聞きました。

「需要と供給のバランス」も関係

Q.なぜ、婚活パーティーの参加費は男性が女性よりも高いのでしょうか。

沢宮さん「婚活パーティーの準備で、女性は男性よりもお金がかかることが多いからです。世の中全体で見ると、男性の賃金の方が女性よりも高い傾向にある一方、女性は婚活パーティーに参加するとき、服やヘアメーク、ネイルなどにお金をかけることが多く、出費がかさみます。そのため、女性の参加費が高いパーティーだと、なかなか若い女性が集まらないので、女性の参加費を安くしているのです」

Q.ネット上では「男女平等がうたわれているのに、男性の方が圧倒的に参加費が高いのはおかしい」という声もあります。婚活においては、男女平等は通用しないのでしょうか。

沢宮さん「男性と女性に参加費の違いが出るのは、言い方はよくないかもしれませんが『需要と供給のバランス』も関係しています。特に若い年代では、女性との出会いを求める男性は多く、男性との出会いを求める女性は相対的に少なくなります。婚活パーティーでは、男女同数を集めなければなりませんから、女性の参加費を高くして男性と同額にしてしまうと『需要と供給のバランス』で、男性ばかりが集まるということになってしまいます。逆に、例えば、『男性は医師のみ』といった婚活パーティーでは、女性の参加費が男性の何倍も高く設定されているケースが多いです」

Q.あえて、男性の参加費を高くするのは、男性の金銭感覚や婚活にかける思い入れを見定める目的もあるからでしょうか。

沢宮さん「男性の『結婚をしたい』という本気度を見定める意味はあります。婚活パーティーに来る男性の中には、年収や年齢を偽って参加する人もいます。そうした人の参加を防ぐためにも有効ですし、高いお金を出して参加をしている男性は比較的安心ともいえます。一方、『婚活パーティーの参加費が高い』と不満を言う男性はそもそも参加しないので、参加している男性はある程度ステータスがある人という判断も可能です」

Q.男女ともに同じ参加費の婚活パーティーもあるのでしょうか。

沢宮さん「例えば、結婚相談所が主催する婚活パーティーなどは参加費が同じに設定されています。結婚相談所で婚活しているのは男性よりも女性の方が多い上、男性の身元がきちんとしていて安心できる、男性のステータスが保証されているなどの理由で女性の参加費も同じなのです」

Q.男性の方が参加費が高い婚活パーティーと、男女とも同じ参加費の婚活パーティー、それぞれのメリットとデメリットを教えてください。

沢宮さん「女性にとって、男性の参加費が高いメリットは、よい人と出会えるまで何度も参加できることです。デメリットは本気度を見てもらえないことです。男女とも同じ参加費のメリットは本気度を分かってもらえることです。デメリットは気軽に何度も参加することができないことです。

一方、男性にとって、参加費が高いメリットは若く、ヘアメークなどにも気を配っている見た目が華やかな女性と巡り合えることです。ただ、その後のデートにはそれ相応のお金がかかることも多く、デメリットといえます。男女が同じ参加費のメリットは、結婚などに対しても真剣な女性が参加していることです。デメリットは年齢が高めの女性や、自分に自信のない女性が参加していることがあること、また、そもそも参加している女性の人数が少ないことです」

Q.男性の参加費が高い婚活パーティーと、男女とも同じ参加費の婚活パーティーでは、それぞれどのような人が参加に向いているのでしょうか。

沢宮さん「女性の場合、婚活パーティー初心者で、それほどお金はかけたくない、あるいはかけられないという女性は、男性の方が参加費の高いパーティーが向いています。一方、真剣に婚活したい、男性からも真剣だということを分かってほしいという人は、参加費が同じ婚活パーティーが向いています。

一方、男性の場合、若く、ファッションにも気を配った女性がたくさん参加している婚活パーティーに行きたいという男性は、男性の参加費が高いパーティー、参加している女性の年齢が多少高くても、真剣に結婚を考えている女性と出会いたい場合は、参加費が同じ婚活パーティーが向いています」

(オトナンサー編集部)

沢宮里奈(さわみや・りな)

婚活マッチメーカー、コラムニスト

立教大学文学部英米文学科卒。東京海上火災保険株式会社を経て、カップリングパーティー日本最大手エクシオジャパンの新宿支社チーフとして延べ6万人の婚活男女をフォローしてきたマッチメーカー。現在、神戸の「結婚マッチングサービスSTORIA」の代表として「お見合い申し受け数」「申し込みオーケー率」「お見合い成立数」「交際数」を管理しながら成婚までをフォローするシステムを確立し、多くの30代男性を成婚に導いている。特に、男性を大改造する「婚活イメージコンサル」は普通の男子をモテメンに大改造するプランとして密かなブームとなっている。また最近では、女性へのカウンセリングとして、アンチエイジング恋愛講座など、50代になってもモテるための講座を数多く行っている。著者に「30年モテなかったあなたも1年で結婚できる本」(竹書房)。沢宮里奈オフィシャルサイト(http://rinasawamiya.com/)。STORIA公式サイト(http://dp-storia.com/)。

コメント

2件のコメント

  1. 婚活パーティ然り出会い系サイト然り男性の方が安いもしくは男女同額が少なくてもあるみたいな書き方だけど現実にはほぼ無いよな。あって1割。実際のところは婚活パーティも出会い系サイトと同じで大体女性が男性のステータスを見て金払いのいいATMかただの財布を探しに来てるだけ。男性は本気だとしても、女性は遊び半分で「いい奴いればいいなー」ぐらいの気持ちで来てる。
    そのうちパパ活とか援交相手を探しに来たとかいう女性が出てきてもおかしくないのが実態。

    そもそもの話こういうものは参加する時点で男女で上下関係が生まれるものであって、女性は少しでも嫌な奴がいたら切り捨て(減点思考)で、男子は女性のご機嫌を取りつつ探り探りで話していく(加点思考)だから男性にはデメリットしかなくて女性にはメリットしかないんだぞ。

    つまり結婚相談所はともかく、婚活パーティは男性が金をどぶに捨てる女性の自己満足に付き合うお楽しみ会だからこのコメントを見た男性は絶対に行かない方がいい。

    こんなことに使うぐらいならもっと健全な方法を探したり、趣味とかおいしいものを友達とかと食べに行く方が有意義だぞ!

    • 同感.
      本気度を測ってます,っていうなら女性側の本気度はどうやって測ってるんだか.
      それに,うそをつくのが男性だけみたいな書き方も男女平等に反していて気に入らない.
      女性側も当然本人(と年齢)確認くらいはさせるんだよね?

      あたりまえだけど,本気で伴侶を探しているからこそ「本気の女性」相手に絞って活動したいわけで.
      援助交際目的の「外道(釣り用語で目的以外の魚や小さかったり不味かったりする魚のこと)」
      ばかりの場所で活動するなんて効率の悪いことはしたくないですね.