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中野サンプラザが燃えている、新区長も燃えている

1月27日放送のTBS系「噂の! 東京マガジン」で東京都中野区の新旧区長を直撃した筆者が、政治家と公約について考察します。

JR中野駅北口の風景。左手が中野サンプラザ
JR中野駅北口の風景。左手が中野サンプラザ

 1月27日放送のTBS系「噂の! 東京マガジン」(毎週日曜 後1:00)に出演しました。中野サンプラザ解体騒動をめぐり新旧区長を直撃というテーマです。昨年6月に行われた中野区長選では、中野サンプラザの解体問題が争点になりました。解体を主張していた前区長が敗れ、計画の全面見直しを訴えた新区長が誕生しました。

 ところが3カ月後、新区長はサンプラザの解体を進めると発表しました。番組では、新区長と前区長の2人を直撃し、いきさつを取材。筆者は、これに対して「政治家の言葉」をテーマに解説しました。

問題の中野区長選挙とは

 問題になっている中野区長選とは、2018年6月10日執行で、酒井直人(立憲民主党、国民民主党、自由党、社民党推薦)が、田中大輔(自民党中野総支部、公明党中野総支部、日本維新の会推薦)、吉田康一郎(元都議)、市川稔(元区議)ら3候補を破り初当選を果たした選挙のことです。

 田中元区長は、中野サンプラザを解体して1万人規模のアリーナを建設しようと考えていました。枝野幸男代表(立憲民主党)は街頭演説で、「収容人数が2000人だからこそ、中野サンプラザは文化になった」と力説し、多くの文化を創出した中野サンプラザを解体することは間違っていると警鐘を鳴らします。

 中野区長選を報道したメディアを確認してみましょう。産経新聞(2018.6.4)によると、田中元区長がサンプラザと区役所を解体し、1万人規模のアリーナを中心とする集客施設の建設を計画しているプランに対して、他の3候補は反対か見直しの姿勢を伝えました。酒井氏も「計画ありき」ではいけないと主張したとあります。

 毎日新聞(2018.6.15)には、「新区長が初登庁 サンプラザ解体、凍結表明」と大きく書かれています。「酒井氏は就任会見で、区長選で争点となった中野サンプラザ解体や1万人収容のアリーナ建設などの中野駅北口整備計画について『一度立ち止まる』と述べ、凍結を表明した」(原文ママ)とあります。

 酒井区長は「サンプラザは『再整備します』という公約で、残すという公約はしていない」と主張しています。再整備とは、既存のサンプラザを壊して再整備するという意味のようです。それならば、最初からサンプラザを壊して再整備すると公約すればよかったのですが、有権者にそのように伝わっているとは思えません。

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書はビジネス書を中心に11冊。2018年1月「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法」(三笠書房)は即重版、同10月「即効! 成果が上がる 文章の技術」(明日香出版社)は発売1週間で重版。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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