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夫婦をやめてお金と時間を手にしたい38歳主婦、離婚に向けて行う4つの「離活」(下)

新年早々、15年間連れ添った夫と離婚したいと筆者のもとへ相談に来た、38歳専業主婦。離婚に向けて行うべき、4つの「離活」とは――。

離婚に向けて行うべき「離活」とは?
離婚に向けて行うべき「離活」とは?

 15年間連れ添った夫と離婚したいと筆者のもとへ相談に来た、38歳専業主婦のケース。後編の今回は、離婚に向けて行うべき4つの「離活」のうち、「子どもの親権を渡さないための離活」「長期戦に備え、避難先を確保するための離活」について見ていきます。

子どもの親権を渡さないための離活

3.子どもの親権を渡さないための離活

 夫婦が結婚している間、未成年の子に対して、妻だけでなく夫も親権を持っています。海外では「離婚後の共同親権」が認められている国も多いですが、日本においては「離婚後は単独親権」なので、夫婦の片方が親権を得れば、片方が親権を失うのは不可避です。具体的には、離婚届の親権者欄の父または母にチェックを入れなければ、役所は受理してくれません。

 親権を決めるにあたり、最優先にすべきは子ども本人の気持ちです。本人の意思を尊重するのが第一。万が一、「ママと一緒にいたい!」と訴えかけているのに母親から引き離したり、「パパに付いていく!」と望んでいるのに父親を追い出したりすれば、子どもの情緒や人格に悪影響を与えるのは確実なので、子どもの希望を無視するのは論外です。

 つまり、親権を手に入れる上で大事なのは、収入の多寡や住居の広狭、環境の善悪より「子どもに気に入られるかどうか」です。そこで、美和子さんは娘さんに対して、ささいなことで怒らない、何でも褒めちぎる、少し面倒でも遊んであげる、欲しいおもちゃは何でも買ってあげるなど、ありったけのこびを売ったのですが、まだ離婚の準備段階です。正式に離婚するまで、子どものわがままを我慢し続けるのは無理でした。

 そこで、「ママが好きだからママに付いていく」ではなく、「パパが嫌いだからママに付いていく」と言わせる方が手っ取り早いことに気付いたのです。「パパはタバコ臭いし、加齢臭で汚いし、挙動不審で気持ち悪い」と娘さんに吹き込んだのですが、相手は離婚する予定の夫です。

「日頃の鬱憤(うっぷん)を発散して晴れやかな気持ちになりました!」

 美和子さんはそう振り返りますが、夫の悪口や愚痴、不満を子どもにぶつけても何とも思わないようで…「パパに付いていってもご飯は食べさせてくれないよ。お風呂も一緒に入ってくれないし、宿題も手伝ってくれないんじゃないかな。夏休みも遊んでくれないと思うけれど…」。

 夫が食事や入浴、宿題の手伝いや夏休みの旅行などに協力するかどうかは別にして、夫を実物以上に「悪い父親」に仕立てるべく、罵詈(ばり)雑言を並べたそうです。確かに、離婚準備の段階で娘さん洗脳しておけば、いざ離婚の話し合いで子どもの気持ちを確認するとき、どちらを選ぶのかは言うまでもありません。

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

コメント

1件のコメント

  1. この記事は“亭主関白の自覚はあるが今さら女房なんかに歩み寄る気も無いし現状維持で支配力を持ちつつ家事労働全般をやらせておきたいから離婚など阻止したい壮年男性”にむけて、ステルスマーケティングに似た手法で「離婚したい妻」の手の内を明かして離婚への準備を邪魔してるようにも読めたので微妙な気分になった