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「忖度」「やらかしちゃいました」…ココナッツサブレなどがユニークメッセージ、経緯は?

ロングセラーのお菓子のパッケージに、ユニークなメッセージを載せる試みが話題になっています。

「御意」と書かれたサブレのパッケージ(日清シスコ提供)
「御意」と書かれたサブレのパッケージ(日清シスコ提供)

 ロングセラーのお菓子のパッケージに、ユニークなメッセージを載せる試みが相次いでいます。日清シスコ(東京都台東区)の「ココナッツサブレ」は、ビジネスシーンでのやり取りを想定して、「グッジョブ」「忖度(そんたく)」などのメッセージを掲載、SNS上で「面白い」「笑ってしまった」と話題になっています。

 クラシエフーズ(東京都港区)の「甘栗むいちゃいました」は商品名の部分に「やらかしちゃいました」など20種類の言葉を入れ、「甘栗むいちゃいましたってこんなに種類あったの?」「いつもと違う」と注目されています。「若者へのアピールを狙った」という両社の取り組みを取材しました。

コミュニケーションのきっかけにも

 日清シスコは8月中旬から、「ココナッツサブレ」の個包装に「大人のメッセージサブレパッケージ」として、ビジネスシーンで使いそうな一言の掲載を始めました。

 若手のビジネスパーソンの購入を想定して、「PDCA回している?」「御意」「ナルハヤでよろしく!」など19種類を用意。購入者が自ら書ける個包装も合わせて、20種類のうち4種類を1パッケージ(希望小売価格150円、税別)に入れています。メッセージはアイドルグループ・私立恵比寿中学のメンバーが書いた文字を使っています。

「ココナッツサブレ」は1965年発売で、担当者は「購入いただくお客様の年齢層が高くなり、若者へのアプローチが課題でした」と話します。小分け包装ならではの特性を生かして「ココナッツサブレ」のシェアで職場などのコミュニケーション活性化も狙ったそうです。

 今回のパッケージは、2018年7月中旬に始めた、高校生などを対象にした「青春のメッセージサブレ」に続く第2弾です。

 一方、「甘栗むいちゃいました」は8月下旬から、商品名をもじった言葉が商品名代わりにパッケージになっています。「~ちゃいました」の部分を生かして「お世話になっちゃいました」「一皮むけちゃいました」「反省しちゃいました」など20種類あり、店頭では、同じ味なのにどれを選ぶか迷ってしまいそうです。

 1998年の発売から20周年を迎えることを記念した企画で、20種類の言葉は社員から募った150以上の案から社内投票で選びました。希望小売価格は35グラム入りが150円、75グラム入りが300円(いずれも税別)。担当者は「若年層向けの企画です。友人や会社の同僚とのコミュニケーションに使ってもらえれば」と話しています。

(報道チーム)

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