愛猫の「猫パンチ」が攻撃的すぎる!→獣医師「体調不良の可能性があります」 異変を察知するポイントも解説
いわゆる「猫パンチ」と呼ばれる猫のかわいらしいしぐさ。しかし、注意深く見ておかないと病気やケガが潜んでいる可能性があるようです。
猫が、飼い主の体や好きなおもちゃに向かって前足や両足を伸ばし、ポンポンとたたくようなしぐさを見せることがあります。いわゆる「猫パンチ」と呼ばれ、猫のかわいらしさが感じられる行動の一つですが、「なんで猫パンチを繰り出すの?」「攻撃のため?」と疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
ますだ動物クリニック(静岡県島田市)院長で獣医師の増田国充さんによると、「猫パンチ」には猫の心理状態が現れる一方、病気やケガが潜んでいる可能性もあるそうです。猫が「猫パンチ」をする理由や意味について、詳しくご解説いただきました。
不満や拒否を示す場合も?
一般に「猫パンチ」と呼ばれる行動は、そのときの猫の心理状態や、手が出る力加減によって、さまざまな理由があると考えられます。
例えば、パンチと呼んでいいかも分からないくらい、何かに対してちょいちょいと手を出す動きを見せることがあります。これは興味や関心を示しているときにみられる動きで、好奇心によって対象のものに手を出している状態です。気持ちが落ち着いていることが多いのですが、高ぶってくるとその力の入れ方が強くなる他、爪を出すことがあるかもしれません。
一方で、何となく気乗りせず、不満や拒否を示す場合にも手が出ることがあります。このときはどちらかというと、対象となるものを押しのけるようなしぐさとなります。よかれと思って猫をなでていても、猫自身がその気分でないときにもみられます。場合によっては爪を出して、拒否することもあります。
また、恐怖や威嚇の行為として、素早く強いパンチを繰り出すことがあります。このときは、うなり声や、「シャーッ」と声を上げることがよくあります。相手に対して明らかに敵意を示している状態なので、うかつに手を出すとケガをする恐れがあります。
このように、猫のパンチはさまざまな理由で生じる猫の行動と捉えることができるのです。
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