突然黙り込み、2週間“完全無視”…夫の「不機嫌ハラスメント」に苦しむ妻が、5年後に取った“離婚以外”の行動
母を無視する父を見ている、多感な時期の娘たち
真子さん(38歳、仮名)の夫、俊介さん(41歳、同)は仕事でミスをしてうまくいかないとき、家の修理費が高くついたときなどに機嫌が悪くなります。
すると、関係ないのに真子さんに向かって、「バカ」「だから、おまえはダメなんだ」など、言葉の暴力を浴びせます。まさに憂さ晴らしです。そして機嫌が悪いと、家族の中で真子さんに対してだけ無視するそうです。
それを見ている、15歳と12歳という多感な時期の娘たちは、そんな父親のことを完全に軽蔑している様子。「なんでママと話さないの?」「ママが嫌な気持ちになってるよ」と父親に怒ることもあります。12歳の娘さんは「パパと離婚して」と言うそうです。
しかし、15歳の娘さんは「離婚しないで」と反対意見。父親が好きなわけではなく、離婚したら、進学がどうなるのか不安だからだそうです。真子さん自身も、子どもたちの就職や進路を考えたとき、「ひとり親は不利なんじゃないか」と決断ができないといいます。
「子どものために離婚しない」という決断をする親はまだまだ多いですが、不機嫌ハラスメントが永遠に継続することを考えると気が遠くなります。子どもをも巻き込む暗雲漂う事態に、なぜ、夫本人は気付かないのか。そこも深掘りする必要があります。不機嫌、無視を続けるほど「弱っている」「余裕がない」「他者の気持ちが分からない」のは決して、正常な精神状態ではないと思いませんか。
「ただの怒りっぽい性格」と笑い飛ばせるレベルでなく、その不機嫌、無視によって、周囲が暗い気持ちになるのであれば、根本から見直す必要があります。そこに気付いて、突破口を見いだすのが妻の力です。私は以前、これを「妻力」(つまぢから)と名付けました。「無視されているけど放置するしかない」と思い込まず、「無視の裏に隠された悩みがある」と一歩踏み込んで観察すると、イライラよりも解決策に目がいきます。
先述の陽子さんの晩年は果たして、幸せでしょうか。夫の存在をないものとしてのびのび過ごしたり、離婚に備えて貯金したり…ではなく、まだ、2人が元気なうちに不機嫌ハラスメントの夫と真っ向から向き合う必要があると感じます。老後の安泰を考えて、「妻力」を発揮するのは今しかありません。
大切な家族が、そして何より自分自身が、心から笑顔になれる。そんな毎日を過ごせるように、不機嫌なパートナーに対し、我慢してやり過ごすのではなく、妻にしかできないことにトライする。もし、それで撃沈すれば、一生放置なり離婚なり、路線変更すればよいと思います。臨機応変に、柔軟に使うことのできる、しなやかな「妻力」を磨いてみてください。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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