突然黙り込み、2週間“完全無視”…夫の「不機嫌ハラスメント」に苦しむ妻が、5年後に取った“離婚以外”の行動
昨今、広く知られるようになった「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」。夫のフキハラに悩む妻が取りがちな行動と、その前に行うべき“トライ”について、夫婦カウンセラーが伝えます。

自分が「不機嫌」であることを口調や表情、態度、しぐさなどに出し、周囲に不快感や威圧感を与える「不機嫌ハラスメント」、いわゆる「フキハラ」という言葉が広く知られるようになってきました。「上司がこのタイプで疲れる」「チーム内にいるとかなり厄介」など、職場におけるフキハラ行為に頭を抱えている人もいると思いますが、そんなフキハラ被害がもし、自分の配偶者によるものだったら、家の中で平然と行われていたら……あなたならどうしますか?
実際に、「恋人・夫婦仲相談所」所長の三松真由美さんは、「夫のフキハラ」に悩まされている妻の多さを指摘しています。なぜ、夫たちは妻を無視するのか。夫婦カウンセラーが提示する、「一生放置」「離婚」を決断する前に“トライしてみてほしい”こととは――。
会話は無視するのに、夜の営みは求める夫
突然、不機嫌になって黙り込んでしまう、話しかけても無視をする――。こうした、夫の「不機嫌ハラスメント」に悩む妻は相変わらず多いようです。なぜ、夫は妻にこのような態度をとってしまうのか。無視をするということは、コミュニケーションを拒否していることになるので、家族としての生活に支障が出てしまいます。一体、どんなパターンがあるのか、妻たちはどう対処すればいいのか、考えます。
陽子さん(51歳、仮名)の夫、修二さん(58歳、同)は、気に入らないことがあると突然黙り込み、1~2週間は彼女が何を言っても無視し続けるそうです。ひどいときは、会話は無視するのに夜の営みは求めてきます。陽子さんは、とてもそんな気分にはなれません。
無視を続けるなんて、一体どういうつもりなのか……結婚当初はそう戸惑いながらも話しかけ続けていたそうですが、5年くらい続いた頃に諦めたそうです。おおよそ1~2週間たてば、ケロッと話しかけてくると分かったからです。むしろ今は、無視の期間は修二さんの存在を忘れて1人でのびのびしているそうです。
ご飯を作っておけば、勝手に温めて食べる。ワイシャツを洗濯してアイロンをかけておけば、それを着て、陽子さんが作ったお弁当を持って出勤し、ちゃんと帰宅する。今はもう、この状態で何の違和感もないとか。ただし、修二さんが定年退職した後が心配だといいます。
「今までは出かける場所があって、日中いない時間が長かったから、何にも気になりませんでしたが、これが一日中家にいて、しかも、何もしゃべらないとなるとイライラするだろうなと思います。熟年離婚できるように今から、コツコツ貯金しています」
陽子さんはこの先、どうなるのでしょうか。
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