痛くないの? 老舗メーカー監修の“耳かき用たわし”に「中毒性高そう」と反響、担当者に聞く
「耳かき用たわし」なる商品が発売開始から1週間で完売し、入荷1カ月待ちとなるなど話題です。

「耳かき用たわし」なる商品が、8月10日の発売開始から1週間で完売し、入荷1カ月待ちとなるなど話題を呼んでいます。和歌山県にある老舗たわしメーカーの監修で開発したもので、SNS上では「痛そうだけど欲しい」「中毒性高そう」「血だらけになるまで耳かきする自信がある」などの声が上がっています。同社の広報担当者に話を聞きました。
4社から製造を断られる
「耳かき用たわし」は、睡眠関係グッズ専門サイト「Nelture(ネルチャー)」を運営するアメイズプラス(名古屋市)が、創業70年のたわしメーカー「コーゾー」(和歌山県海南市)の監修を得て開発しました。長さ92ミリ、直径7ミリの大きさで、1850円(税抜き)で通信販売を受け付けています。
こだわりは、長さの異なるたわし素材。長めと短めの素材を交互に組み合わせることで、長い毛で耳あかをかき出し、短い毛で心地良い刺激を与えます。「耳の中は自律神経が多く集まっていることから副交感神経が優位となって眠くなり、程よい快感を覚えることができる」そうです。
40代男性を中心にSNS上で評判が広がり、発売1週間で初回生産分2000個が完売。現在は入荷まで1カ月待ちとなっています。枕代わりの「睡眠用たわし」も2017年3月から販売しているアメイズプラスの広報担当、長谷川寛一さんに聞きました。
Q.「耳かき用たわし」を企画した理由は。
長谷川さん「眠りの追求をしていく過程で、就寝前に耳かきしてリラックスする人が意外と多いことに気付いたのがきっかけです。前作の睡眠用たわしのコンセプトである『いじめる気持ちよさ』は、頭皮だけでなく、耳にも当てはまるのではないかという仮説の下、開発に取り組みました」
Q.着想から開発まで苦労されたそうですね。
長谷川さん「4社から製造を断られ、開発着手までにおよそ1年かかりました。着手後も、素材の選定に苦労しました。最初は国産の天然棕櫚(しゅろ)を使おうとしましたが、硬くなって刺激が強くなりすぎ、毛も抜けやすく断念しました。棕櫚に最も近い肌触りを目指して、ナイロンを素材に使うことを決めました」
Q.工夫した点は。
長谷川さん「汚れを耳の奥に押し込まないよう、耳の穴の深さの平均値から最適な長さを算出。絶妙な気持ちよさを再現するための長さや直径、毛先の加工方法、繊維の配置間隔などを、50種類以上のパターンから絞り込みました」
Q.どこで製造しているのですか。
長谷川さん「最初はコーゾーが運営する『髙田耕造商店』で手作業で作ろうとしましたが、技術的に難しいと判断し、医療用ブラシも手掛けるメーカーに依頼しました」
Q.今後、どのような展開を考えていますか。
長谷川さん「伝統職人の皆さんと一緒に、さらなる商品ジャンルの展開や海外への販路拡大を進めていきたいです」
(報道チーム)
コメント