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秋の酒席で“デキる”ビジネスパーソンになる方法 日本酒のマナー<基本編>

消費量こそ減っているものの、得意先との商談や飲み会などでまだまだ触れる機会も多い日本酒。今回は「ひやおろしの秋」にふさわしい日本酒の基本マナーと“粋な”飲み方を前後編で紹介します。

 今年も「ひやおろし」の季節がやって来ました。ひやおろしは春先に火入れ殺菌をし、夏に寝かせて熟成させた後、秋に市場に出る日本酒のこと。生酒のフルーティーな風味に加えて、熟成による深みのある味を楽しめる“いいとこ取り”のお酒として、その魅力は尽きません。

 若者の日本酒離れなどで、消費量がピーク時の昭和50年代から約3分の1に縮小している日本酒ですが、ビジネスパーソンなどにとっては得意先との商談や飲み会などでまだまだ触れる機会が多いお酒。そこで今回は酒席で恥をかかない日本酒の「基本マナー」と上級編「粋な飲み方」を前後編に分けて紹介します。

お酌はお猪口の「8分目」を目安に

 和文化研究家の齊木由香さんによると、日本酒をたしなむ上で最も大切なのは、「同席する人々に不快な思いをさせない」ことだそう。そのためにはまず、「お猪口(ちょこ)の持ち方」「お酌の仕方」「徳利の扱い方」に関するマナーが重要になるといいます。

 まず「お猪口の持ち方」は男女で違いがあります。男性は片手で器の口元を持ち、薬指と小指で底を支えるようにします。この時ひじを張ると“男らしさ”も演出できるようになるそうです。


男性のお猪口の持ち方:齊木由香さん提供

 女性は指をそろえて器を持ち、逆の手を底に添えることで「所作が美しくなります」(齊木さん)。


女性のお猪口の持ち方:齊木由香さん提供

 次に「お酌の仕方」です。齊木さんによると、お酌は基本的にホストがゲストに、目下の人が目上の人に注ぐもの。ここで大切なのはタイミングと量、注ぎ方だといいます。

 最適なタイミングは「相手のお酒がなくなった時か、その少し前」。これは、継ぎ足すことで温度が変わってしまうことを防ぐためです。量はお猪口の「8分目」を目安にし、注ぎ方は徳利や酒瓶を右手で持ち、左手を底部に添えて「始めは細く次第に太く、最後は細く丁寧に」を心掛けるといいそうです。

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齊木由香(さいき・ゆか)

日本礼法教授、和文化研究家、着付師

旧酒蔵家出身で、幼少期から「新年のあいさつ」などの年間行事で和装を着用し、着物に親しむ。大妻女子大学で着物を生地から製作するなど、日本文化における衣食住について研究。2002年に芸能プロダクションによる約4000人のオーディションを勝ち抜き、テレビドラマやCM、映画などに多数出演。ドラマで和装を着用した経験を生かし“魅せる着物”を提案する。保有資格は「民族衣装文化普及協会認定着物着付師範」「日本礼法教授」「食生活アドバイザー」「秘書検定1級」「英語検定2級」など。