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ひやおろしの秋! デキるビジネスパーソンになる「日本酒」のマナー

相手には「軽い目礼」を

 逆にお酌の際にやってはいけないことは、相手がまだ器を持っていないのに勝手に卓上の器にお酒を注いでしまうこと。齊木さんによると、これは「置き注ぎ」といい、相手に対する失礼に当たるそうです。

 また、お酌をすると相手から返杯を受ける場合があります。これを断ると失礼に当たるため受けるようにします。齊木さんは「注いでくれた相手に軽く目礼してから飲むようにします。飲まない場合もそのまま卓上に戻すのは相手の行為に背くこと。必ず口をつけてから置きましょう」と話します。

 徳利を扱う際の注意点も教えてもらいました。徳利と器が接触しないように気を付けることが大切で、事前に指輪や時計などのアクセサリーを外しておくことも器を傷付けないための気遣いだそうです。齊木さんによると、徳利の中にあるお酒の残量を確かめるために振ったり、のぞき込んだりすることも無作法に当たるそう。中身が少量ずつ残っている2本の徳利を1本にまとめるのも厳禁です。

 国内では消費量が減少している日本酒ですが、海外では和食人気の高まりとともに注目が集まっています。次回は単なるマナーを超えた、知っていれば差が付く和文化としての“粋な”飲み方を紹介します。

(オトナンサー編集部)

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齊木由香(さいき・ゆか)

日本礼法教授、和文化研究家、着付師

旧酒蔵家出身で、幼少期から「新年のあいさつ」などの年間行事で和装を着用し、着物に親しむ。大妻女子大学で着物を生地から製作するなど、日本文化における衣食住について研究。2002年に芸能プロダクションによる約4000人のオーディションを勝ち抜き、テレビドラマやCM、映画などに多数出演。ドラマで和装を着用した経験を生かし“魅せる着物”を提案する。保有資格は「民族衣装文化普及協会認定着物着付師範」「日本礼法教授」「食生活アドバイザー」「秘書検定1級」「英語検定2級」など。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yukasaiki)。

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