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鉛筆はこうやって作るのか! 6工程を表した三菱鉛筆新社屋のベンチに「職人魂を感じる」

三菱鉛筆の新社屋周辺に置かれている6台のベンチが話題に。鉛筆の製造工程を、順を追って表現したデザインが「職人魂を感じる」などと好評です。

鉛筆の製造工程を表現したベンチの一つ(三菱鉛筆提供)
鉛筆の製造工程を表現したベンチの一つ(三菱鉛筆提供)

 三菱鉛筆(東京都品川区)の新社屋周辺に置かれている6台のベンチがSNS上で話題となっています。鉛筆の製造工程を、順を追って表現したデザインで、「職人魂を感じる」「分かりやすくて感動した」「遊び心があっていいと思う」などの声が上がっています。ベンチを設置した経緯について、同社の広報担当者に聞きました。

「創業の原点」を表現

 ベンチは、8月20日から業務を開始する品川区東大井の新社屋の周辺にあります。広報担当者によると、それぞれが(1)スラットと呼ばれる鉛筆の軸板の状態(2)板に溝をつける(3)芯を乗せる(4)上から板を重ねる(5)上を削る(6)下を削る――という順で鉛筆の製造工程を表しています。

 なお、実際の鉛筆ではこの後、塗装や文字の箔(はく)押し、頭付けなどの工程があるそうです。

Q.なぜこのようなベンチを設置したのですか。

担当者「ベンチを設置しているのは敷地の東側なのですが、もともと交通量が多い道路に面していて、歩道が狭く歩きにくくなっていました。そこで、社屋の建て替えに際し、桜並木の歩道として整備し、敷地の一部を地域の新たな憩いの場として開放しました。

ベンチの形は、当社の創業の原点である鉛筆の製造工程を表現しています。建設会社の設計者と新社屋のデザインなどを検討しましたが、その中で、桜並木の歩道や設置するベンチについても同様に検討し、『三菱鉛筆らしいベンチ』にしようと決めました」

Q.ベンチの座り心地についてはどうでしょうか。

担当者「鉛筆の形だからといって、座り心地に特に変わりはありません。普通のベンチと同じと考えています」

Q.どのような意見が寄せられていますか。

担当者「ベンチは社屋の建て替えに際し、桜並木の歩道として整備した当社の敷地の東側に設置しています。これほど多くの皆さんに話題にしていただき驚いており、細かい部分まで気付いていただき、うれしく思っています」

 鉛筆の作り方を見る機会はなかなかないと思います。一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(報道チーム)

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