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「帰宅恐怖症」の夫たち マイルール妻にうつ病にされた30歳会社員・妻の嫉妬に悩む40歳経営者

夫を帰宅恐怖症にしないために

 帰宅恐怖症を予防・解消するには、夫婦のコミュニケーションが欠かせません。しかし、向き合って話をしなければいけない、近づいて話をしなければいけないと分かっているのに、逆の行動を取ってしまうのが人の心理というものです。

 結論としては、「『話し合わなければならない』というほどの状況に陥る前に、こまめな会話を重ねる」ということに尽きます。

 夫を帰宅恐怖症にしてしまう女性は、ガス抜きが下手な方が多いです。「私は○○をやってあげたのに」「我慢したのに」と不満をため込んで、コップの水があふれるように“ガミガミ妻”になってしまうのです。

 一方、男性の場合、どんな人でも帰宅恐怖症になる可能性があります。特に気を付けてほしいのは、良く言えば「平和主義」、悪く言えば「事なかれ主義」の男性。何か夫婦関係で問題があった時に「自分が我慢すればいい」と言葉を飲み込んだり、「落ち着くまでそっとしておこう」と距離を置いたりするタイプです。

 こういう男性は、自他共に「優しい夫」と認識されがちですが、「自分の心の内をきちんと理解してほしい」と考える妻にとっては、フラストレーションの発生原因となってしまいます。

 妻は、不満をためて夫を責め立てることになる前に、「5分でいいから話を聞いて」「たまにはちょっとカフェに行かない?」と笑顔で声をかけ、会話の機会を作りましょう。男性は、妻の不満の原因を察するのは苦手でも、“妻が不機嫌注意報”のセンサーは鋭いものです。一人でプリプリしていると、夫は「何だか機嫌悪いな」と思って近づいてこなくなります。

 夫も、「また妻がごちゃごちゃ言ってるよ。面倒くさい」と避けずに、「どうしたの?」と声をかけ、“ごちゃごちゃ”の裏にある「本心」を聞く姿勢を見せてください。

 その際、夫として「うまいこと言ってあげなきゃ」と構えるのは逆効果です。「俺だったらこうする」「普通はこうだ」と、上から目線でアドバイスするのはもってのほか。

「ウンウン」「そっかー」「わかるよ」と、妻の話を聞くだけでいいのです。とはいえ、プロのホストでもない限り、「話を聞く」というのも日頃の訓練が必要となります。慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、話を聞くだけで妻のガス抜きになり、自分にもとばっちりがこなくなるわけですから、努力する価値はあるはずです。

 妻は、夫を責め立てたり指摘したりすることを止める。夫は、妻と向き合うことから逃げない。そして何より大切なのが、お互いに相手の気持ちを思いやり、耳を傾けることです。

 けんかになれば、疲れます。日々の生活の中で、面倒臭がらずにこまめに会話をすることが、お互いのためであり、自分のためでもあるのです。

(文/構成・ライフスタイルチーム)

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高草木陽光(たかくさぎ・はるみ)

HaRuカウンセリングオフィス代表、夫婦問題カウンセラー

7年間で約7000人のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人の心に寄り添いながら、解決に向けての手伝いをしている。美容師、育毛カウンセラーを経て、その後、結婚して専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」を深く考え始める。その後、「離婚カウンセラー」の職業があることを知り、自分たち夫婦や、夫婦関係で悩んでいる人たちのために、必ず役に立つと確信。2009年に「NPO法人 日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得し、夫婦問題カウンセラーとなる。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに日々活動中。著書に「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」(左右社)がある。HaRuカウンセリングオフィス公式サイト(http://haru-counseling.com/)。

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