レオパレス21のエアコンが“3時間”で停止…問い合わせ殺到し対応中、なぜこんな仕様に?
猛暑の中、レオパレス21の賃貸住宅のエアコンが「夜中に停止してしまう」と入居者から問い合わせが殺到し、同社が対応に追われています。

猛暑の中、不動産会社のレオパレス21(東京都中野区)が管理する賃貸住宅のエアコンについて「夜中に停止してしまう」と入居者から苦情や問い合わせが殺到しています。スイッチを入れてから3時間で自動的に停止する仕様のため、就寝中ずっと冷房を使いたいと思ったら、夜中に起きて再度スイッチを入れる必要があるためです。自動停止機能付きのリモコンの製造は、同社がエアコンメーカーに依頼していました。レオパレス21の広報部に聞きました。
自力による設定解除も可能
同社によると、2002年1月~2015年3月に設置したエアコンに運転から3時間たつと自動的に停止する機能が付いています。設置しているのは39万6602戸で、設置理由について広報部は「当時、国の政策として進行中の温暖化対策を踏まえ、節電対策を目的として3時間停止機能が付いたエアコンを自社内で推奨していました」と説明。リモコンは自社専用にメーカーに製造を委託していました。自動停止は暖房使用時にも機能します。
エアコンに関する問い合わせは、件数が確認できる2015年4月~2018年7月31日で約4100件に上り、今年に入っての問い合わせが実に約1900件。主な内容としては「再度運転ボタンを押すのが煩わしいため、タイマー機能の解除方法を教えてほしい」といったものです。
同社は対象物件の入居者に対し、順次連絡をしているほか、リモコンやエアコン本体の交換対応を行っています。また、入居者自身で設定の解除が可能な機種もあることから、コールセンターを通じて解除方法などを案内しています。問い合わせが特になかった入居者も含め、これまでに、39万6602戸のうち6万4029戸に対応したとのことです。
広報部は「一部機種はエアコン本体の交換が必要となります。交換などを希望する場合は最寄りの店舗でご相談いただくか、コールセンターまでご連絡ください」としています。
フリーコールは0120・590・080で、受付時間は午前10時から午後7時です。
(報道チーム)
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