【自販機】季節? 気温? “温かい飲料”を販売する基準は? コカ・コーラ&キリン&サントリーに聞く
自動販売機で温かい飲み物を販売する際の時期や基準について、飲料メーカー3社に聞きました。

秋から冬にかけて、自動販売機では冷たい飲み物だけでなく、温かい飲み物も売られるようになります。最近になって、朝晩を中心に冷え込むようになったため、自販機で温かい飲み物の商品が増えたと感じた人は多いと思います。
今年は11月上旬まで、気温が比較的高い日が続きましたが、自販機で温かい飲み物を販売する期間は、毎年同じなのでしょうか。それとも、年によって異なるのでしょうか。自販機で温かい飲み物を販売する際の基準について、コカ・コーラ ボトラーズジャパン(東京都港区)、キリンビバレッジ(東京都中野区)、サントリーグループの担当者にそれぞれ聞きました。
気温が低い地域は導入が若干早い
コカ・コーラ ボトラーズジャパン広報部に自販機での温かい飲み物の販売時期を聞くと、担当者は「当社は、基本的にHOT製品(温かい飲み物)の販売が増えてくる10月後半以降に向けて、秋口から段階的に商品の導入を開始しております」と述べました。
地域によって販売の開始時期が異なるとのことで、「気温が低い地域の方が、温かい飲み物の導入のタイミングが若干早い傾向にあります」と説明。
翌年3月から段階的に温かい飲み物の販売を縮小し、代わりに冷たい飲み物の販売を拡大しているとのことですが、「夏季でもHOT製品の販売比率が高く、取引先から要望がある場合は、通年でHOT製品を販売することがあります」と、取引先によって都度、柔軟に対応しているといいます。
その年の気候に応じて判断
キリンビバレッジ営業部戦略推進担当主務の深澤哲也さんによると、同社の自販機で温かい飲み物を販売する期間は、基本的に「10月から翌年3月」までだということです。
ただし、深澤さんは、「地域によって気温が異なるほか、毎年、気温が変動するため、各地域の担当者が、その年の気象情報を把握した上で、販売開始時期や販売終了時期を判断しています」と説明しており、その年の気候を基に具体的な販売時期を決めているとのことです。
サントリーグループの担当者も、「自販機を管理するオペレーターさまが、当社の飲料商品の切り替えを担当しており、直近の気温のほか、自販機の設置場所や前年の売上実績などを基に、温かい飲み物の販売開始時期や販売終了時期を判断しています」と説明。
そのため、自販機ごとに販売期間が異なると言いつつも、「例年、10~11月に温かい飲み物の販売を開始するケースが多いです」と教えてくれました。
各メーカーとも、毎年10~11月に自販機で温かい飲み物の販売を本格的に開始するとのことですが、地域によっては、冬でも温かい飲み物を取り扱っていないケースがあるようです。建物内や屋外に設置されている自販機を見比べてみると、面白いかもしれません。
(オトナンサー編集部)
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