子を手放せない親、親を放っておけない子…50代以降の“シニア婚活”に立ちはだかる「共依存」の危険性
中年になった子どもと、老いた親が“共依存”
「パラサイトシングル」という言葉が話題になったことがあります。社会に出て働くべき年齢になっているのに、仕事もせず、親の世話になって暮らしている人たちのことです。
今回登場した、1例目のみちえさんや、2例目のしょうじさんは、その類いとは違います。みちえさんは有名私大を卒業後、上場企業に入り、定年まで勤め上げていたので、それなりの貯金も退職金もあります。65歳からは年金もありますから、金銭的には困らないのです。
しょうじさんも同様で、現役時代は上場企業に勤めていました。高年収だったのに実家暮らしで、貯金もかなりの金額があるようでした。実際、お父さまが亡くなった後にお母さまを経済的に支えているのは、しょうじさんなのです。
2人とも、経済的には自立している。ただ、金銭的な自立と精神的な自立は、別問題です。
親御さんも元気な頃は、「早く嫁に行け」「結婚はまだなの?」と子どもの結婚を心配しているのですが、自分が老いてくると、そばにいる子どもを手放したくなくなります。また、長年一緒に暮らしていた親が弱っていく様子を見ていると、子どもも放ってはおけなくなります。知らず知らずのうちに「共依存」の関係が出来上がっていくのです。
みちえさんが言っていました。
「私が長時間家を空けたり、帰りが遅かったりすると、父が不機嫌になってかんしゃくを起こすんです。きつい言葉を浴びせてくるので、いつもけんかになります。本当に疲れる」
老いた親を抱えてのシニアの婚活は、一筋縄ではいかないのですが、それぞれに解決策を見つけながら、まずは親よりも婚活を優先させることを考えてくださいね。
(仲人・ライター 鎌田れい)

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