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よく見ないと損をするかも? 子どもの「習い事の料金」に潜む“数字のマジック”

「月額授業料」も確認を

 そして、私たちはつい、「月額授業料」の部分だけに目がいってしまいます。ここにもマジックがあります。次の2つを比べてみてください。

【習い事・A社】

・授業料(月額)…2800円
・教材費…1500円(毎月)

【習い事・B社】

・授業料(月額)…4000円
・教材費…月謝に含む

「あら、A社は2800円で安くていいわ」と思いきや、計算してみるとA社は結局、月額4300円支払うことになります。これに対して、B社は月額4000円だけです。B社の方が300円安いですよね。これに、季節ごとに冷暖房費、施設維持費がかかるケースもあります。1カ月にかかる授業料だけ見るのではなく、全体で実際にいくらかかるのか、足し算してみましょう。

 そして、入会するときに「入会金」があるかどうか、いったん退会してから再入会するときは再び入会金が必要なのか、「きょうだい割引」で兄弟姉妹は入会金が無料になるのか…などもチェックポイントです。

 また、広告では新規入会者を募るため、「ただいまご入会の方にはもれなく、通学かばんを無料プレゼント」といったようなフレーズが書いてあることがありますが、実は新規入会者プレゼントはタダではなく、「見た目が無料」なだけです。プレゼントされたと思っているかばんも、あなたが支払った入会金、授業料、教材費などにちゃんと組み込まれています。

 そのかばんを持って街中を歩くのが子どものステータスになることもありますが、「ああ、あの子、◯◯教室に通っているね」「ああ、こんな教室があるんだ」と広告費のかからない宣伝マンにされていることも、頭の片隅に入れておきましょう。

 以上、授業料の分析方法についてお話ししましたが、最も大事なことは何でしょうか。それは「単価が安いかどうか」ではありません。どんなに安くても指導者の教え方が悪く、子どもが嫌がる状態だったら、時間とお金をドブに捨てているようなものですよね。どんなに安いお肉でも、味がすごくまずかったら無駄遣いになってしまうのと同じです。

 本当に価値あるものなのかどうか、じっくりと検討しましょう。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。自閉症スペクトラム支援士。著書は「1人でできる子が育つ『テキトー母さん』のすすめ」(日本実業出版社)、「はずれ先生にあたったとき読む本」(青春出版社)、「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」(すばる舎)、「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」(小学館)など多数。日本医学ジャーナリスト協会賞(2019年度)で大賞を受賞したノンフィクション作品「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社、小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)、Voicy(https://voicy.jp/channel/4272)。

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