オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

JR川口駅のマナー向上ポスターキャラが「センスあふれてる」と話題に、なぜ制作?

オリジナルキャラクターも登場する、JR川口駅のマナー向上を促すポスターが話題になっています。

駆け込み乗車防止のポスター(JR東日本大宮支社提供)
駆け込み乗車防止のポスター(JR東日本大宮支社提供)

 JR川口駅(埼玉県川口市)構内に掲示してあるマナー向上のポスターが話題になっています。ウサギを擬人化したような謎のキャラクターが、ドアに挟まれたり、駅のホームから転落しそうになったりするデザインで、SNS上では「これ見るためだけに川口駅行きたい」「センスがあふれてる」「キャラクター名は何か気になる」などの声が上がっています。川口駅を管轄するJR東日本大宮支社の広報担当者に制作の経緯を聞きました。

名前は「かわ美」、駅員から募集して誕生

 ポスターは4種類で、「駆け込み乗車をしないこと」「ホームの端を歩かないこと」「階段では傘を寝かせずに立てて持って歩くこと」「ハトに餌(えさ)を与えないこと」をそれぞれ訴えています。ハトのポスター以外の3種類にオリジナルのキャラクターが登場。その風貌にも注目が集まっています。

Q.キャラクターが登場するポスターを制作した理由は。

担当者「親しみを持ってポスターを見てもらい、マナーを守っていただきたいからです。川口駅では、駅員から募集し、ウサギをモチーフとした『かわ美(み)』というキャラクターを作りました。顔の目と鼻の部分が『川』、口が『口』となっていて、顔全体で『川口』と読めるようにデザインしています」

Q.いつから駅に掲示しているのですか。

担当者「2016年夏ごろから、駅の階段の側面などで掲示を始めました。張り替え時期を迎え、梅雨入りを前にした2018年5月中旬ごろから、傘のポスターを中心に追加で張り出しました。そのため多くのお客様の目にとまり、SNSで反響が出るようになったのかもしれません」

Q.どなたが制作したのですか。

担当者「川口駅の駅員が独自で企画し制作しました。JR東日本の他の駅でも、券売機の使い方などでお客さまが困らないように、ポスターを制作する場合があります。こうしたポスターは、駅独自である程度自由に制作できます」

Q.ポスターにある「川口駅 CSプロジェクト」とは何ですか。

担当者「CSは『Challenge Safety(チャレンジセーフティー)』の略です。お客さまに駅を安全に利用してもらうために、JR東日本が駅ごとに取り組むプロジェクトです。今回のポスターの掲示は、このプロジェクトの一環です」

Q.効果はいかがですか。

担当者「感覚的なものですが、ハトに餌を与える人は減ったように思います。傘の持ち方を喚起するポスターについても、お客さまの意識が変わり、以前よりも傘に関するトラブルが減ったように感じます」

(報道チーム)

1 2

コメント