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旅行先が決まらない人への提案サービス「ズボラ旅」に相談殺到! “目的地不明”のニーズ拾う

「どこかへ旅行したいけど、行き先を考えるのが面倒」という人たちに向けた旅行プラン提案サービスが誕生し、依頼が殺到しています。

「ズボラ旅 by こころから」のホームページ
「ズボラ旅 by こころから」のホームページ

「どこかへ旅行したいけど、行き先を考えるのが面倒」「ゆっくり温泉に浸かりたいけど、どこの温泉が良いか分からない」。そんな“ズボラな”人たちに向けた、出発地をLINEで伝えれば旅行プランを考えてくれる斬新なサービスが誕生しました。東京都台東区の旅行会社「Hotspring」が5月22日に始めた「ズボラ旅 by こころから」です。開始直後から想定をはるかに上回る数千件の依頼が殺到し、受託を制限する事態になっているといいます。サービス開始の理由などを聞きました。

開始直後に数千件の申し込み

「ズボラ旅」は、LINEを使ったチャット形式の旅行相談窓口です。旅行の行き先や日程が決まっていなくても、スタッフに出発地を伝え、チャット形式でやり取りすれば、スタッフが依頼者の好みを探り、最適と思われる旅行プランを提案してくれます。プランが決まれば、宿泊予約なども同社が請け負います。現在は、国内の宿泊旅行のみが対象。

 広報担当の武田道(おさむ)さんに聞きました。

Q.なぜ「ズボラ旅」を考案したのですか。

武田さん「旅行業界ではオンラインの予約サービスがシェアを伸ばしていますが、いまだに旅行代理店のシェアがかなり高いという現実があります。何らかの事情でオンラインのサービスを使えないユーザー層がいるのではないかと考え、代理店に足を運んで調査した結果、『来月家族で温泉に行きたい』『どこか海外へ旅行したい』など、オンラインサービスでは必須項目の『目的地』がはっきりしていないニーズが、一定数存在していることが分かりました。そのニーズを拾い上げ、予約まで一貫して行うサービスを作ろうと考えました」

Q.スタッフは何人いらっしゃいますか。

武田さん「当初は社員5人とアルバイト3人の計8人で対応しましたが、あまりに多くの依頼を頂いたため、急きょアルバイトを3人追加採用しました。現在は、旅行業界の経験があるスタッフも含む11人で対応しています」

Q.依頼者の好みは一人一人違います。プランの提案は手間がかかると思いますが、どのような工夫をしていますか。

武田さん「確かに違う部分が大きいのですが、共通する部分もあります。依頼者とチャットでやり取りすることで、その過程が文字で残ります。こうした同じ部分を社内で共有、蓄積して他の提案に生かすことで、対応にかかる時間を少しずつ短縮しています」

Q.開始前はどれくらいの依頼者数を想定していましたか。

武田さん「1日数百件程度を想定していました。しかし、サービス開始直後に想定の10倍以上、数千件の問い合わせを頂きました。問い合わせは、20代を中心に上下それぞれの世代から幅広くあり、男女比は偏りなく1:1です」

Q.現在はどのように対応していますか。

武田さん「現在(5月28日時点)は午前11時半から受け付けを始め、先着100人のみに制限して対応しています。毎日正午すぎには100人に達して募集を締め切っている状況です」

Q.提案を受けた依頼者の反応はいかがですか。

武田さん「おおむね好評を頂いているという認識ですが、それは皆さんが優しいからだと考えております(笑)課題を感じている部分もありますし、もし気になる部分があれば、率直に感想を言ってもらえればありがたいです」

Q.すでに成約した人もいますか。

武田さん「はい。具体的な人数はお答えできませんが、すでに成約しているケースもあります」

Q.今後、サービスをどのように発展させたいと考えていますか。

武田さん「専用アプリの開発も選択肢に入れて、皆さんがもっと簡単に旅行できるように改善していきたいです」

(報道チーム)

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