【忙しい人のための大掃除術】普段の掃除+αでスッキリ! プロが伝授するポイント「キッチン・コンロ編」
「大掃除したいけど、時間がない…」。そんな人のために、掃除のプロが「これだけやっておけばOK!」という年末の掃除のポイントを解説します。今回は「キッチン・コンロ編」です。
何かと忙しい12月ですが、新年を気持ちよく迎えるためにも、家の「大掃除」はやっておきたいもの。しかし、「掃除したいけど、時間がない…」という人も少なくないはず。本格的な大掃除ができなくても、最低限「これだけやっておけばOK!」という掃除のポイントはあるのでしょうか。
そんな「忙しい人のための大掃除術」について、ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんに聞きました。今回は「キッチン・コンロ編」です。
頑固な油汚れは「つけ置き」で対処
Q.一般的に、キッチンのコンロ周りにはどのような汚れがたまりやすいのでしょうか。
有賀さん「キッチンのコンロ周りにたまりやすい汚れは、炒め物や揚げ物などの調理をするときに飛び散った油汚れが中心です。調理中にレンジフードで換気していても、油は思いの他、広範囲に飛び散っていて、レンジフード本体はもちろん、コンロ正面のキッチンパネルや壁、周辺に置いてあるキッチン家電などにも油が飛んでいることが多いです。
また、コンロ本体には、食材を煮炊きしているときの噴きこぼれや、こぼれ落ちた調味料、食材そのものの汚れも付着していると考えられます。炎や高温でそれらが焦げ、IHコンロの場合は特にヒーター部分、ガスコンロの場合は五徳やバーナーキャップといったバーナー周りに、頑固な焦げ汚れとして残っていることが多いです。
なお、グリルを使っている場合、普段は受け皿や網を掃除していても庫内までは手が回らず、汚れをためてしまっているケースもあるかと思います」
Q.コンロ周りの大掃除を「本格的にやる時間がない」という人に勧めたい、「日常の掃除+α」の掃除方法やポイントを教えてください。
有賀さん「コンロ周りの『+α』掃除は、たまってしまった落としづらい汚れをつけ置きしながら行うことをお勧めします。つけ置きして汚れをゆるめている間に、キッチンパネルやキッチンの扉の拭き掃除などを行えると、作業効率が上がります。ゴム手袋をして作業しましょう」
【レンジフード】
フィルターやオイルトレー、シロッコファンなど外せる部品は外し、部品が全部すっぽり入るケースや厚手のビニール袋に入れて、お湯+中性洗剤でつけ置きします。油汚れが軟らかくなってきたら、使い古した歯ブラシなどで汚れを落としてきれいに洗い流し、水分をよく拭いて元の通りに設置します。つけ置きしている間に、レンジフード本体の油汚れを、セスキ水+古布などで拭き取ってきれいにしましょう。
【コンロ】
五徳やバーナーキャップの汚れが頑固な場合は、先述のレンジフードの外した部品と一緒につけ置きすると一石二鳥です。バーナーキャップの焦げ汚れが落ちない場合は、クレンザーなど研磨剤が入った洗剤や金属ブラシなどで汚れをかき出します。きれいになったらよく乾かし、炎が均一に出ているか、必ず点火して確認しましょう。
IHの場合は、焦げた部分にクレンザー+ラップ、またはアルミホイルを使って、力を入れ過ぎないようにして磨いていきます。
【グリル】
拭いただけでは落とせない頑固な汚れは、セスキ水を含ませたキッチンペーパーを密着させ、しばらく置いて汚れをゆるめてから拭き取りましょう。
(オトナンサー編集部)
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