NHKラジオの英語テキストが“中二病”テーマに連載 「成績上がりそう」の声、なぜ企画?
NHKのラジオ講座のテキストが「中二病」をテーマとした連載を開始し、SNS上で話題に。「俺の時代にもこんなのがあったら…」「成績上がるわ」と、評判は上々のようですが、企画の意図とはどのようなものでしょうか。
![「中2病フレーズで学ぶ中学英語」のページ(NHK出版提供)](https://otonanswer.jp/wp-content/uploads/2018/04/180426_NHK_01-360x508.jpg)
NHKのラジオ講座のテキストが「中二病」をテーマとした連載を開始したとして、SNS上で話題となっています。「俺の時代にもこんなのがあったらもっと面白かっただろうな」「ユニークな例文の方が英語に親しみやすい」「これで勉強したら成績上がるわ」「明日買いに行きます」などの声が上がっていますが、中二病を取り上げた理由とはどのようなものでしょうか。オトナンサー編集部では、テキストを発行するNHK出版の担当編集者に聞きました。
2人の女性が英語で会話
この連載は月刊の語学テキスト「NHKラジオ 基礎英語」の4月号から巻末に掲載されています。「NHKラジオ 基礎英語」は、難易度ごとに1~3に分かれており、それぞれ中学1年生、2年生、3年生のレベルに相当。連載は1~3すべてのテキストで行われています。
連載のタイトルは「中2病フレーズで学ぶ中学英語」で、2人組の女性が登場し、英語で会話をしています。
A:Why do you have such a poor memory?
B:But I’m good at memorizing magic spells.
A:あなたはどうしてそう物覚えが悪いの?
B:でも魔法の呪文を覚えるのは得意よ。
会話がかみ合っていません。思春期に自分だけの世界に浸るという「中二病」の特徴をうまく表現しています。また「B」の女性は、ゴスロリファッションのような奇抜な服を着ています。
担当編集者によると、この連載は放送とは関わりのない、テキスト独自のものであり、より一層踏み込んだ設定にすることで英語に親近感を持ってもらうことを狙いました。
「『うんこ漢字ドリル』など他社の学習教材のヒットに刺激を受け、ユニークなページの作成をテーマに会議を行いました。『基礎英語』は中学レベルの英語に対応しているので、中学生に関連したものを考え、中二病というキーワードを提案しました」(編集者)
連載を担当するのは、英語教育のエキスパート、佐藤誠司さんです。佐藤さんは「中学英語を5日間でやり直す本」(PHP文庫)など、英語の勉強法に関する100冊以上の著作があります。佐藤さんは大のマンガオタクで適任だったとのこと。
担当者は「テキストを、多くの方に手に取って楽しんでほしいです」としています。
(報道チーム)
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