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あなたは犬派? それとも猫派? 2000人アンケート 獣医師に聞く犬、猫の「良さ」も

犬との「一体感」、猫の「ツンデレ感」

 次に、獣医師の増田国充さんに話を聞きました。

Q.アンケート結果を見ての感想をお聞かせください。

増田さん「動物にまつわるアンケートの中で、『犬派か猫派か』というのは鉄板ネタといわれ、いつの時代も関心を持たれるテーマなのだと思います。今回のアンケートの結果を見ると、『犬派』と答えた人の割合が非常に大きいことに驚きました。ペットフード協会による2021年の犬猫の飼育頭数調査では、猫の方が180万匹ほど上回っているという報告がありましたので。

また、『実際に犬、猫を飼っていますか』という問いに、『どちらも飼っていない』人が7割以上いることから、そもそも動物が好きであるものの、実際に犬猫を家庭に迎え入れて生活することができない人たちが非常に多いという現状を改めて浮き彫りにしたという印象を受けました。

犬や猫と生活したいものの、現状を鑑みるとそれを実現するのが困難な状況にある人が多いことがうかがい知れます。とりわけ犬は猫と比較した場合、散歩の必要性や鳴き声への配慮、犬にとってストレスなく過ごすためのスペースの確保という観点から、さらに実現が難しいものと考えられます。とはいえ、動物との生活に高い関心や憧れがある結果ともいえるのではないでしょうか」

Q.犬の良さはどういった点にあるのでしょうか。

増田さん「動物と生活する上で、その動物とどう過ごしたいのかで犬派や猫派に分かれるのではないかと思います。犬は散歩をして、屋外で体を動かすことが大好きです。また、さまざまな体験を通して、おうちの人たちと犬との絆が生まれ、一緒に喜びを分かち合う『一体感』を得られることが、犬の良さの一つだと思います。その絆から、おうちの人たちに向けて『大好きオーラ』を体いっぱいに表現するところも、犬と生活する醍醐味(だいごみ)の一つとなっています。

犬種にもよりますが、プードルやシュナウザーのように、カットの仕方でスタイルの変化が楽しめ、おしゃれに決められることも、犬ならではといえるでしょう」

Q.では、猫の良さはどういった点でしょうか。

増田さん「対する猫は、集団行動をする動物ではないため、『お猫さま』と呼ばれることがあるくらい、基本的に気の向くままな行動をして生活している時間が多いのが特徴です。かと思えば、おなかがすいたときや遊んでほしいときには、体をすり寄せて甘えてくる二面性を持ち合わせています。この『ツンデレ感』がたまらないという人も多いと思います。

犬派の中でも、お散歩の時間が確保しづらいことで、まず猫を迎え入れてみたところ、その魅力にはまってしまったという人も見聞きします。一概に比較できない部分もありますが、犬よりも猫の方が飼いやすい環境にあることが多いため、その結果が、飼育頭数と『犬派か猫派か』との結果の違いに現れているのかもしれません」

Q.犬、猫とよい関係を築くために大切なことを教えてください。

増田さん「犬も猫も愛玩動物として人間と長く共存してきました。同じ哺乳類ではあるものの、猫は小さい犬ではありませんし、その逆もしかりです。それぞれの動物種としての特性を理解しておくことは、彼らの健康を守る上で、また生じ得るトラブルを回避する上でも、非常に重要です。それぞれの飼育に適した環境、例えば食事や生活スペース、お散歩やお手入れの頻度など、ご自身で提供できるかをまずイメージしてみるとよいでしょう。

また、現実的な問題として、犬や猫と一緒に生活することは、喜びを享受できる一方で、経済的な面や飼い主の生活に不自由さが生じることもあります。アニコム損害保険の調べでは、犬では年間約35万円、猫では17万円程度の費用がかかると算出されています。そして、彼らの一生をしっかりと見届ける、心のゆとりと責任感を持つことも大切です」

Q.9月20日~26日は動物愛護週間です。

増田さん「動物愛護週間は『動物の愛護および管理に関する法律』によって定められています。動物愛護と適正な飼育について関心を深めることを目的としています。新型コロナウイルスの感染が拡大する前には、全国各地で動物愛護週間に合わせてさまざまなイベントが行われていましたが、コロナ禍が落ち着いたら、またこれらの企画が催されることを期待しています。

この動物愛護週間の期間にかかわらず、どのようにすれば人間と動物がより良い関係を構築できるか、これは今回のアンケート対象となった犬や猫だけでなく、私たちの身の回りにいる数多くの動物にも言えることです。地球上で、人間だけで生存していくことは不可能といわれます。彼らの存在で、私たちは時に心や空腹を満たし、生かされているといっても過言ではありません。

今一度、彼らの存在に感謝して、人間を含めた動物が幸福に過ごせるために何ができるかを考えるきっかけになれば幸いに思います」

※この記事は、オトナンサーがYahoo!ニュースを通じて実施したアンケートの結果を活用しています。アンケートは8月26日、全国のYahoo! JAPANユーザーを対象に行い、2000人から有効回答を得ました。年代は30代16%、40代33%、50代30%が多く、男女比はほぼ6対4。職業は会社員43%が最多で、専業主婦(主夫)13%などでした。
※アンケートのパーセンテージは小数点第2位を四捨五入しており、合計が100%にならない場合があります。

(オトナンサー編集部)

【犬、猫への思い30選】今は亡き愛犬、愛猫の思い出も

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増田国充(ますだ・くにみつ)

獣医師

北里大学卒業。愛知、静岡県内で勤務後、2007年にますだ動物クリニックを開院。一般診療のほか、専門診療科として鍼灸や漢方をはじめとした東洋医療を行っている。国際中獣医学院日本校事務局長兼中国本校認定講師、中国伝統獣医学国際培訓研究センター客員研究員、日本ペット中医学研究会学術委員、AHIOアニマルハーブボール国際協会顧問、専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師。ますだ動物クリニック(http://www.masuda-ac.jp)。

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