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駄々っ子を放置したりする親の“最悪行動”話題に「迷惑かけないのが親」、どう対処する?

子どもが駄々をこねた時の親の行動を紹介する記事が話題に。マナー違反とも思える親の行動について、「正解がわからない」「子育ては根気が必要」などの反応が見られます。子どもが駄々をこねた場合のしかるべき行動とは――。

子どもに駄々をこねられたら…

 スーパーなどで子どもが駄々をこねたり、泣き叫んだりしているシーンを見かけることがあります。こうした時に親が取った“最悪の行動”を紹介する記事が先日、SNS上などで話題となりました。このような状況になった時、大半の親は周りの迷惑にならないように対応しますが、中には「店内の床で泣き叫ぶ子を注意せず、スマホで撮影する」「お菓子をしつこくねだる子どもに精算前のお菓子を『食べたいなら食べなよ』と押し付ける」「泣き叫ぶ子どもを『教育だから』と放置する」などの行動を取る親もいるといいます。これについてSNS上では「ほかの客に迷惑かけないようにするのが親」「正直どうするのが正解かわかんないよ」「子育てって本当に根気が必要」など、さまざまな声が上がっています。

 外出先などで子どもが駄々をこねた場合、親はどのように対処すべきなのでしょうか。子育てカウンセラー協会の子育てアナリスト・前田真理さんに聞きました。

駄々をこねることは子どもの意思表示

Q.そもそも、なぜ子どもは駄々をこねてしまうのでしょうか。

前田さん「駄々をこねる時、子どもたちには何らかの理由があります。たとえば、自分の意見が通らない時、やりたくないことをさせられる時、気持ちが落ち着かない時、などが多いのではないでしょうか。ママやパパは子どもに駄々をこねられると『この子はわがままを言っている』『周りに迷惑をかけている』『周りからしつけができていないという目で見られるんじゃないか』『大きな声で泣くのが恥ずかしい』というように、子どもではなく周囲を気にしがちかもしれません。しかし、子どもの駄々はワガママでも迷惑でも、恥ずかしいことでもありません。子どもたちは駄々をこねることで自分の意思を表現し、ママやパパに訴えかけているのです。まずは『駄々をこねる=ダメなこと』という意識を変えてみることが大切です」

Q.子どもが出先で駄々をこねないようにするために、事前にできることはありますか。

前田さん「お出かけ前に、子どもを『連れて行く』のではなく『一緒にお出かけするパートナー』と捉えて、どうやって楽しむかを考えてみましょう。長引きそうな買い物なら、気分転換になるようなおもちゃをカバンに入れておいたり、買い物の前後に散歩をしたり公園に立ち寄ったりして、子どもが楽しめるスケジュールを立てておくとよいでしょう。その際も、親が勝手に決めるのではなく、子どもと一緒に決められるとよいですね。先に遊ぶ方が機嫌良く買い物に行ける子ども、買い物の後にお楽しみがある方がよい子どもがいるはずです。ママと歌を歌いながら買い物をするのが好きな子もいるかもしれません。お出かけ前に『誰と行くか』『どこに行くか』『何を買うのか』『前後にどんな楽しいことがあるか』をお話してあげるのが有効だと思います」

Q.スーパーなどで子どもが駄々をこね、泣き叫んだりした場合、親はどのように対処すべきでしょうか。

前田さん「前述の通り、駄々をこねるという行動には必ず意味があります。子どもたちは自分の気持ちを言葉にすることがまだまだ苦手なので、態度で表すのです。子どもが駄々をこねた時は抱っこしたり手を握ったり、その場から離れたりして、まずは落ち着かせてあげましょう。『駄々=気持ちや言葉』であるとしたら、親ができることはまずその駄々を聞き、共感することです。たとえば、『お菓子が欲しかった』『あれが触りたかった』『退屈で帰りたい』と態度に表せば、『そっか、このお菓子が欲しかったんだね』『あれを触ってみたかったんだね』『面白くなかったんだね、帰りたいよね』と共感してから、『お菓子を1つ買う』『触ってはいけないものであればそう教える』『もう少し待ってねと声をかける』などの行動を取りましょう」

Q.子どもが駄々をこねた時、親が控えるべきNG発言や行動はありますか。

前田さん「子どもの話を聞かずに頭ごなしに怒ったり、『駄々をこねるあなたはダメな子、厄介な子』『みんなに見られて恥ずかしい子』など、人格を否定する言葉を浴びせることはやめましょう。子どもをたたくことはもってのほかですが、手を上げることだけが暴力ではなく、言葉や無視をすることも立派な暴力の一つであることをしっかりと認識しておかないといけません。しつけの押し付けや暴力、うそなどの方法で、その場の子どもの駄々は収まるかもしれませんが、自分の思いを聞いてもらえない子どもは、その後きっとまた同じことをするでしょう。自分たちが子どもに浴びせているさまざまな言葉について、もし自分が言われたらどんな気持ちになるのか、親や周りの大人はよく考えて行動してほしいと思います」

前田さん「また、駄々をこねる子どもに困っているお母さんを見かけた時、近くの大人が『どうしたの』『お母さん頑張ってるね』と声をかけてあげられる世の中になれば『駄々=ダメなこと』でなくなるのではないでしょうか。駄々は子どもの気持ちや言葉であることを知り、それに関心を持つことで親子のコミュニケーションが増えたらよいですね」

(オトナンサー編集部)

前田真理(まえだ・まり)

子育てカウンセラー協会 子育てアナリスト

子育て歴20年で5児の母。「子どもはいとしいのにしんどい」子育てを経験した後、何歳であろうとわが子を一人の人として心から認められる「赤もち」と出会い、子育てしながら自分も輝き、子どもも輝ける生き方を伝えている。子育てに限らず、教育や夫婦、仕事に関しての相談も多数受けている。