「妥協して結婚」は本当にネガティブ? 最高の幸せに変えた2組の夫婦
心地よい“夜の相性”があるから最高に幸せ
聡子さん(34歳、仮名)はワイルド系キャリアウーマンです。彼女は、「私は妥協して結婚しました」と、私に対してはっきりと言いました。自分は年収800万円以上の人と結婚したかった。しかし、現在の結婚相手の収入はとてもその額には及ばないし、身長は170センチに届かず、理想の180センチではない――。では、なぜ結婚したのか。
答えは「体の相性が最高だったから」。結婚する気はなく、一夜の遊びのつもりで、酔った勢いでしてみたらあまりのよさに離れられなくなってしまった、というのです。体は正直とはいいますが、彼女の場合は結婚の条件を覆すほどに…。
実は、このようなカップルは少なくないというのが私の実感です。彼氏のセックスに満足したことがない女性が多いのが、現実としてあります。体の相性がベストマッチの彼と会ってしまったら、沼にはまったかのように逃れられなくなってしまう…そこに理性は介入できません。「結婚相手の条件5項目」など、シュバっと飛んでしまいます。
聡子さんはこう言いました。
「全く後悔していません。もちろん体の相性だけでなく、彼の優しい性格もあったから。年収や見た目なんて本当にどうでもいいって思えました。結婚して3年ですが、今でも大好きです。そろそろ子どもを、って考えています。
もともと、そういう行為が好きだったわけではありません。彼と会ってから、セックスってすごいコミュニケーションなんだって気付いたんです。ささいなことでけんかしても結局、不愉快でいるのは時間の無駄だよねってことで、いちゃつく。すると仲直りできる。衝突をすぐに回避できて、イライラを引きずることがないので合理的です。
ルックスや性格といった結婚の条件はそろっていたけど、夜の関係が合わない相手と結婚した友達は、1年目からレスになっちゃったそうです。このまま一生レスなんて嫌だからセフレ探そうか、なんて言っているんですが、それこそ『何で結婚したの』って思いませんか」
お見事です。私はかねて、「性が結婚生活の要」と力説しています。フェムテックブームにより、女性が主体的に性を楽しむ時代が到来しています。ぜひ、お付き合いしているときからパートナーとの性を受け身にせず、自分がしたいことやしてほしいことを明確にして、セックスライフを謳歌(おうか)できる関係を築いてください。それこそ、聡子さん同様に「妥協婚万歳」となるはずです。
さて、「折り合いを付ける」は丁寧な言い方ですが、男女お互いに、「妥協して結婚してあげる」とは随分“上から”です。妥協して“あげる”ほど、自分はすごい人間なのか。成熟した人間なのか。寛容で知識があり、家事育児も文句なくこなすのか――。不完全で弱い部分があるからこそ、「結婚して補い合おう」という気持ちを持たないと、どこかでつまずくものです。
何千件もの夫婦間トラブルを見てきた私は、「“上から”妻」「“上から”夫」は愛されなくなる構図を知っています。「妥協」などと考えず、謙虚に生きましょう。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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