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「廃止してほしい」の声も… カラオケ店、「ワンオーダー制」の背景は?

居酒屋がワンドリンクオーダー制を導入すると?

Q.居酒屋が客に対して、酒かソフトドリンクを必ず1品注文するよう求めるケースは少ないと思いますが、なぜなのでしょうか。また、居酒屋がワンドリンクオーダー制を導入した場合、集客や店の売り上げにつながるのでしょうか。

江田さん「居酒屋の場合、お客さまの目的は『飲食』なので、1品注文が必須になっているケースは、カラオケ店と比べると少ないと思います。しかし、お客さまの目的が飲食でない場合は、1品注文はやはり有効です。例えば、会社の飲み会が終わった後に、『同僚と話し足りないので、別の店に行こう』と考える人もいると思いますが、その場合、飲食ではなく、『同僚とじっくり話す』という目的で次の店を選びます。ただ、そうした人たちが別の居酒屋に大人数で入っても、一部の人しか食べ物や飲み物を注文しない場合、店側も困ると思います。そこで、2次会を想定した手頃な価格のプランや1品注文を提案してくるのです。

また、夜に街を歩いていると、『飲み放題2000円でどうですか?』『ワンドリンクでOKです』などと、飲食店関係者とみられる人から声を掛けられることがあります。彼らにとっては、店内が空いている場合、通常時よりも客単価が落ちても構わないので、安く利用できることをアピールして客を多く受け入れ、少しでも売り上げを確保できるチャンスを狙っています。このように、カラオケ店と同様、居酒屋も、少しでも顧客単価を上げることで売り上げを達成しようと努力しています」

(オトナンサー編集部)

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江田泰高(えだ・やすたか)

ビジネス演出家、実業家

ビジネス演出家「エダコDX」として常に挑戦を続ける起業家。敏腕コンサルとして、世界を駆け巡っている。戦略アドバイザーとして複数のベンチャー企業に参画し、コーチングアプリ「クレドル」をプロデュース。ラジオ番組のメインパーソナリティーも務める。アトワジャパン CBP(Chief Business Producer)。アトワジャパン(https://www.atowa-japan.com)、個人ホームページ(https://www.edacodx.com/)。

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