猛威振るう「インフルエンザ」、遅い流行の影響は?
インフルエンザが本格的な流行を見せ始め、全国で患者が増加しています。国立感染症研究所の発表によると、1月25日~31日の期間に報告された患者数は前週から2倍以上に増え、1週間で11万人を超えました。
インフルエンザが本格的な流行を見せ始め、全国で患者が増加しています。
国立感染症研究所の発表によると、1月25日~31日の期間に報告された患者数は前週から2倍以上に増え、1週間で11万人を超えました。
これを受けて、28道府県(定点111カ所)では大きな流行の発生・継続が疑われることを示す「警報」が、45都道府県(定点339カ所)では今後4週間以内に大きな流行の可能性がある「注意報」がそれぞれ発令されました。
今年は暖冬ということもあり、インフルエンザの流行は例年より約1カ月も遅いと言われています。そのことによって、何か問題は起こらないのでしょうか。医師の友利新さんに聞きました。
ワクチン接種、早い人は要注意
流行が遅れたことによる問題点として、友利さんは「ワクチンの有効期限」を挙げます。
インフルエンザは例年、年末から年明け1月が流行の時期。そのため、摂取して免疫ができる(効果が出る)までに2週間ほどかかるインフルエンザワクチンは、11月ごろに受ける人が多いといいます。
インフルエンザはワクチンによって、60~80%の予防が可能と言われていますが、ワクチンの有効期間は接種後3~4カ月、長くても5カ月だそう。そのため、友利さんは「ワクチンを早いタイミングで接種した人は注意が必要です」と指摘します。
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