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飲食物「持ち込み禁止」のレジャー施設、その理由とは? 持ち込みにはどう対応?

テーマパークや映画館の中には、飲食物の持ち込みを禁止する施設もあります。その理由について、運営会社に聞きました。

東京ディズニーランドは飲食物の持ち込み原則禁止
東京ディズニーランドは飲食物の持ち込み原則禁止

 年末年始休暇を利用して、テーマパークや映画館などのレジャー施設に行く人も多いと思います。食費や時間の節約のため、弁当などの飲食物を持参したくなりますが、中には「持ち込み禁止」の施設もあり、注意が必要です。そもそもなぜ、持ち込みを禁止しているのでしょうか。また、客が飲食物を持ち込んだ場合、どのように対応するのでしょうか。レジャー施設の運営会社と映画館の運営会社に聞きました。

ディズニーの「非日常」の世界

 日本を代表するテーマパークといえば、「夢と魔法の王国」として有名な東京ディズニーランドと東京ディズニーシーではないでしょうか。両施設では、弁当や酒類などの飲食物の持ち込みを原則禁止しています(あめやガム、小さな子ども用のおやつ、水筒、ペットボトルは除く)。

 運営するオリエンタルランド(千葉県浦安市)の広報担当者に聞きました。

Q.小さな子ども用のおやつなどを除き、なぜ、飲食物の持ち込みを原則禁止しているのですか。

担当者「お客さまに東京ディズニーリゾートの『非日常』を楽しんでいただくため、オープン当初から禁止しております。外部から、お弁当などの飲食物を持ち込むことで、施設のテーマである『夢と魔法の王国』『海にまつわる伝説や物語』といった世界観が壊れてしまいます。なお、入場時に手荷物検査を実施しています」

Q.飲食物の持ち込み件数は多いのでしょうか。また、過去にトラブルはありましたか。

担当者「オープン当初は『持ち込み禁止を知らなかった』という人もいらっしゃったかもしれませんが、現在は、お客さまによる持ち込み件数は少ないです。『園内でお弁当を食べられない』という認識が広まったからではないでしょうか。持ち込みに関するトラブルも特に見受けられません」

Q.もし、飲食物の持ち込みを発見した場合、どのように対処するのですか。

担当者「外部で購入した飲食物が食べられる『ピクニックエリア』を園外に設置しており、そちらで食べるよう案内しています。なお、出口で手続きをすれば、ピクニックエリア利用後の再入園は可能です」

Q.食物アレルギーの人が飲食物を持ち込むのも禁止なのでしょうか。園内の飲食店で食物アレルギーの人向けのメニューはありますか。

担当者「アレルギーのある人の飲食物の持ち込みは許可しています。食事制限がある旨をスタッフに伝えていただければ、問題ありません。また、近年は園内の飲食店で低アレルゲンメニューを充実させています」

 大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」でも、ベビーフードや小さな子ども用のおやつ、水筒、ペットボトル(1人1本。500ミリリットルまで)を除き、飲食物の持ち込みを原則禁止しています。

 運営元のユー・エス・ジェイ(大阪市此花区)の広報担当者に理由を尋ねると「園外から持ち込まれた飲食物で、食中毒などの事故が発生する可能性があるためです。飲食物を持ち込んでいるお客さまを見掛けた場合、持ち込みを断った上で、園外の『ピクニックエリア』で食べるよう案内しています」と回答しています。

 また、「TOHOシネマズ」「MOVIX」といった映画館でも飲食物の持ち込みを禁止していますが、各館の運営会社に理由を聞いたところ、いずれも「回答を控えさせていただきます」とのことでした。

 外出先でのトラブルを避けるためにも、事前に飲食物の持ち込み可否を確認した方が無難かもしれません。

(オトナンサー編集部)

【写真】ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、東京ディズニーランドのシンデレラ城を見る

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