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ゲーム中や運転中に邪魔が入ると「怒り」を覚えるあなたへ…そのメカニズムと対処法とは?

静岡市で今年9月、ゲームを止めるように言われた高校生の息子が父親を刺殺する事件が発生しました。これを受けSNS上では「怒り」のメカニズムとその対処法に関する投稿が話題です。

「怒り」のメカニズムと対処法とは…?

 今年9月、男性会社員が静岡市の自宅で長男の高校生に刺殺された事件。長男は、ゲームを止めるよう促されたことに腹を立て凶行に及んだとされています。事件を受けてSNS上には「高速道路走行時のドライバーとゲームをプレーしている人の心理状態は似ている」「神経が高ぶり感情的になりやすい」「意思疎通を図るのが難しいため『他の車に割り込まれる・声をかけられる=妨害・挑発』と捉えてしまう」などの投稿がなされました。ゲームや運転中の「怒り」のメカニズムと、その対処法とはどのようなものでしょうか。日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事に聞きました。

怒りは「すべき」が裏切られた時

Q.運転やゲームなど何かに夢中になっている時に「怒る」メカニズムとはどのようなものでしょうか。

安藤さん「怒りの感情は、自分が信じている『~すべき』が裏切られた時に生まれます。『運転はこうすべき』『ゲームを遮るべきでない』など、ドライバーやプレーヤーは何らかの『~すべき』を持っているのです。怒りの感情が生まれる時とはつまり、自分が望んでいない状況を目の当たりにした時と言い換えられます」

Q.ドライバーとプレーヤーの心理状態は似ているのでしょうか。

安藤さん「ある種の興奮状態にあるという点では、ドライバーとプレーヤーの心理状態は似ていると言えます。ただしドライバーの場合、公共の場における『匿名性』、車という鎧をまとっていることによる『万能感』を感じている点がプレーヤーと大きく違います。ドライバーは車内という守られた空間にいますが、プレーヤーは生身の、裸の状態である点が異なります。また、プレーヤーも、路上でスマホゲームをプレー中に文句を言われた場合と、自宅でプレー中に注意された場合では反応が違うと思われます。たとえば、道端や駅などでゲームをしている時に注意されても、逆ギレして攻撃する人はかなり限られていると考えられるからです」

Q.運転やゲーム中にイライラした場合の対処法について教えてください。

安藤さん「運転中については、イラッとした対象が見えなくなるまで遠ざかる、もしくはその場で停車して時間を置くのが最も有用な方法です。なぜなら、イラッとした対象を追いかけたり、気にしたりしている間は怒りの感情が増幅するばかりだからです。ゲーム中に関しては、一度ゲームを止めて、ゲームの世界から現実の世界へ戻ることが重要です。いずれにせよ、その場から離れることで気持ちを落ち着かせることができます」

Q.「6秒ルール」とは何でしょうか。

安藤さん「私たちが提唱している6秒ルールとは、多くの人は6秒間待つことができれば、より理性的な判断ができるという考え方です。6秒間待たずに瞬間的、反射的に反応すれば、良い結果になることはまずありません。『売り言葉に買い言葉』はまさに反射によって引き起こされるのです。6秒間待つためのテクニックに『スケールテクニック』と『コーピングマントラ』があります。スケールテクニックとは、温度計をイメージし、0度を穏やかな状態、10度を人生で最高潮の怒りとして、今感じている怒りがどの程度なのかを温度で表すことで気持ちを客観的に見られるようになる、というものです。コーピングマントラとは『大丈夫、大丈夫』『何とかなる』『明日には忘れてる』など、自分の気持ちを落ち着かせるための言葉を、自分に向かって話しかけるテクニックです。好きな言葉、ペットや子どもの名前などでもオーケーです」

(オトナンサー編集部)