学生の「オンライン授業」批判はお門違い? 求められるのは、コロナ禍の交流
キャンパスライフは「ゼロ」に
しかし、これら(1)~(3)全てがうまくいき、授業内容を完璧に提供したとしても、オンラインだけでは(4)の学生同士の交流は不足、あるいはゼロになってしまいます。普通にキャンパスで(1)~(3)を行っていれば、授業が終わった後、友達や気になっているかわいい子に話し掛けて、学食ランチに誘ったり、帰りに遊びに行く提案をしたりできます。
ところが、もろもろがオンラインになっていると、質問などのために教員には連絡手段が用意されているかもしれませんが、学生間が知り合う手段、その後のコミュニケーションを取る手段がありません。授業の動画の再生が終わり、実習やゼミのシステムの「退出」ボタンを押したら、その瞬間に完全に大学から、あるいは「謳歌すべき青春」から切り離されてしまうのです。
このように整理してみると、大学が(1)の講義型の授業のオンライン化を進める姿勢を批判するのは、実はお門違いで、(4)の学生同士の交流の機能を、コロナ禍でも何とか維持できるような工夫をしないことに批判が向けられるべきではないかと思います。しかし、一方で学費は(1)~(3)の対価だから、その機能がちゃん維持されていれば問題なしともいえそうです。さて、大学生の皆さん、親御さんはどのようにお考えでしょうか。
(名古屋大学未来社会創造機構特任准教授 島崎敢)

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