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LINEを使った虚偽の告白「ウソ告」が大流行…専門家「本当の告白が怖くなる」と警鐘

行動に現実感を持てない子どもたち

Q.ウソ告が流行する背景や原因としてどのようなことが考えられますか。

石川さん「ウソ告だけでなく、いじめ動画の投稿などもそうですが、自分の行動に現実感を持てない子どもが増えています。SNSで誰かをいじめたという経験を持つ子どもたちに話を聞くと、『深く考えず、ついやった』『みんながやってるから、平気だと思った』という声が多数です。人と人とのコミュニケーションにおいて、言葉から得る情報は2割と言われています。残りの8割は、互いの表情や仕草、声のトーンなど。ところが、SNS上のコミュニケーションは、表情や仕草などがわかりません。もしかしたら、相手はショックで青ざめ、震えているかもしれないのにそういう現実的状況が見えない。その分、現実的な判断ができず、ノリに任せてやってしまう可能性が高くなるのです。また、イマドキの子どもには、過激なことや目立つことをするほどウケるという感覚も大きいです。仲間内で盛り上がるためには、平凡な話題より、みんなが食いついてくる話や行為の方がウケが良い。そういう『間違ったウケ狙い』も、ウソ告の一因でしょう」

Q.ウソ告によって、子どもの人間関係や学校生活にどのような問題が起こりえますか。

石川さん「人を信じられなくなったり、友達に対して疑心暗鬼になって、学校生活や友達との関係性がつらいものになることも十分考えられます。場合によっては、不登校になったり、新しい人間関係を作ることが怖くなったりする。本当に誰かに告白したり、告白されたりすることが怖くなることもあるでしょう」

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石川結貴(いしかわ・ゆうき)

作家・ジャーナリスト

家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに豊富な取材実績を持つ。短編小説集「小さな花が咲いた日」は7年連続で中学・高校入試問題に採用されている。最新刊「ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち」では、児童虐待や貧困問題を抱えたまま放置される子どもの現状を報告した。出版以外にも新聞、雑誌への寄稿、「あさイチ」「報道ステーション」など数多くのテレビ番組に出演。2013年には「第61回日本PTA全国研究大会」の講演者に選出された。2015年、全国各地方紙(時事通信社配信)で教育特集記事「子どもとスマホ」を連載。

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