親族の結婚式に「着物」で出席する理由は? 着物の選び方や作法、保管法も解説!
着物に汚れがついてしまったら…?
Q.冠婚葬祭の際に着物を着ている人は、トイレに行くのが大変な印象があります。どのように対処したらいいのでしょうか。
齊木さん「トイレに行ったときは、着物の裾を開いて持ち上げなければいけないため、気を付けないと着崩れする原因となります。まずは袖が邪魔にならないように、袖の真ん中あたりを帯と着物の間に挟み込みます。このとき、クリップがあると、挟んだ袖をしっかり留められるので便利です。
その上で、着物の裾の先端、長じゅばん(肌じゅばんと着物の間に着る衣服)の裾の先端、裾よけの先端を左右の手で一緒に持ち、帯の上あたりまでしっかりまくり上げて体の前に抱えてください。
このとき、上前と下前(まくり上げた部分)を一緒に帯に挟んでおくとずり落ちにくくなります。帯の上に仮ひも(腰ひも)を締めて、まくり上げた裾をたくし入れる方法もあるほか、大きいクリップを使って帯の上から固定する方法もあります。
用を済ませたら、裾をまくり上げたときと逆に、裾よけ、じゅばん、長着と順番に下ろしていきます。布がごろごろしないよう、よれを直しながら元に戻すのがコツです。最後に鏡の前に立ち、裾の重なりやおはしょりがきちんとしているか必ずチェックします」
Q.着物を自宅で保管する際のコツはありますか。例えば、市販の防虫剤は使ってもいいのでしょうか。また、汚れが付いていた場合、どのように対処すればいいですか。
齊木さん「着物は湿気が大敵なので、通気のよい場所に収納しましょう。たんすに収納する際は、除湿効果があり、虫食いにも有効な畳紙(たとうし)に1枚ずつ着物を包みます。着物の素材のうち、最も虫が付きやすいのはウールのため、ウールと、絹などウール以外の着物は別々の引き出しに収納します。
その上で、たんすに防虫剤(市販の製品でも可)を入れます。ただし、防虫剤は混合すると化学反応を起こすので、一種類に決めて使ってください。また、金銀箔(ぱく)や金銀糸は防虫剤に反応して変色することがあるので、衣装箱の四隅に和紙などで包んで置いておくと安心です。
このほか、平安時代の宮中行事として行われてきた『虫干し』(衣類などを陰干しすること)を年に1回は行うと、よりよい状態で保管できます。湿度の低い日の午前10時から午後2時くらいの間、日の当たらない場所に着物を裏返して掛けておくと、湿気を払ったり、害虫を除いたりできるだけでなく、染みの点検にもなります。
汚れが付いていた場合、自分で洗おうとするとかえって汚れが広がる場合があるため、『洗える』旨の表示がある着物以外はクリーニング店などの専門店に依頼しましょう」
(オトナンサー編集部)

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