「定期購入」巡るトラブル増加 ネットの誤情報に頼らず、正しく対処するには?
利用規約に安易に同意しない
Q.ネット通販の定期購入のトラブルについて、正しい対処法を教えてください。
池見さん「トラブルを防ぐには(1)『初回お試し価格』などの広告を見たら、定期購入ではないかと疑う(2)必ず最上部から最下部まで全てスクロールし、取引条件や規約、『特定商取引法に基づく表示』の内容、利用規約を熟読し、利用規約には安易に同意しない(3)最終確認画面で注文内容を確認する(4)注文するウェブサイトの画像と注文受け付けメールは保存する(5)違和感を覚えたら注文しない――ことです。
疑問や不安が生じたら、注文前でも、もちろんトラブルに遭ったときも、すぐに消費者ホットラインの『188』番へ相談してください。定期購入トラブルの多くは規約などの確認不足、ウェブサイトの分かりにくさが原因ですが、通信販売は『商品や取引条件を確認して注文している』のが前提です。販売サイト内に定期購入の説明があるなら、原則は取引条件(特約)を果たす義務があります。『細かいところまでは読んでいなかった』という言い訳は通用しません。
また、『業者の電話がつながらない』ことは、商品の返送や受け取りを拒否してよい理由にはなりません。『商品を受け取らなければ、支払う必要はない』と考える人が意外と多いようですが間違いです。販売業者が契約どおり出荷している以上、支払い義務があります。
ただし、定期購入の説明・表示が『あまりにも小さい』『分かりづらい』『全4回分の総額が書かれていない』など、明らかに問題がある場合は、販売業者に指摘して中途解約と返品を申し出てください。状況によっては、一定の条件下で了解される場合もあります」
(オトナンサー編集部)
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