フィギュア中止で試練のフジテレビ、苦心の“4日間”が映すさらなる不安
東京オリンピックが延期・中止になったら
この先も、スポーツイベントの開催は不透明であり、放送予定のテレビ局は戦々恐々。すでに主なものでは、3月22日から開催予定だった「卓球世界選手権 団体戦」、4月の「ゴルフ・マスターズ」、5・6月の「テニス・全仏オープン」、6月の「サッカー・欧州選手権」などの延期が発表され、放送局は対応を余儀なくされています。
しかし、新型コロナウイルスの影響を受けているテレビ番組はスポーツイベントだけではありません。フジテレビで言えば、100人前後の人々を集めて行われる「超逆境クイズバトル 99人の壁」は収録ができない状況ですし、観客の声援が重要な演出となっている「VS嵐」や、街ブラなどのロケ番組も苦しい対応を迫られています。
また、制作現場では「絶対に番組から感染者を出してはいけない」ため、入念な感染対策を求められるなど、通常放送の確保だけでも精いっぱいの状態。それだけに、もしこの先の「東京オリンピック」が延期・中止されたら、各局はどんな番組でカバーすればいいのか、頭を悩ませることになるでしょう。まだ、延期や中止されていないにもかかわらず、テレビマンたちの頭にはすでに大きな不安がよぎっているようなのです。
現状は、できるだけ出演者数を絞り、ロケに行かずスタジオで収録するなど、番組のコンパクト化などで対応していますが、このような制作体制ではいずれ視聴者に飽きられかねません。在宅率が高いことをチャンスと捉えて、守りの姿勢だけでなく、「こんな今だからこそできる番組はないか」という攻めの姿勢が求められているのではないでしょうか。
(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)
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