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ひと晩寝かせたカレーは危険!? 食中毒の原因「ウェルシュ菌」とは

家庭での食中毒発生率は1%ほど

 栗田さんによると、料理を常温で保存し、温度が約55度に下がると芽胞から新しい芽が出て菌が増殖し始め、43~45度で急速に増えるといいます。とろみがついた料理や大量の料理は温度がゆっくり下がるため、増殖する時間が増えてしまいます。

 これを防ぐには、作った後にすぐ食べるか、保存する場合は、底の浅い容器で小分けにして冷蔵庫に入れ、食べる時によくかき混ぜながら、しっかり加熱するのが効果的だそうです。

 なお、一般家庭でウェルシュ菌による食中毒の発生事例は1%程度と、決して多くはありませんが、日頃から予防を心がけることが大切です。

「ウェルシュ菌は嫌気性菌であるため、よくかき混ぜて空気に触れさせること、菌が発生しやすい40度付近の時間をなるべく短くすることが効果的です」(栗田さん)

(オトナンサー編集部)

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