東出問題から考える 不倫しやすい男性の特徴、家庭崩壊を防ぐ“不倫ワクチン”
「はじめての不倫学」の著者、坂爪真吾さんが提言する、不倫を回避できる“不倫ワクチン”について筆者が考えます。
「はじめての不倫学」(光文社新書)で社会学的に不倫を考察している坂爪真吾さんは、不倫を回避できる“不倫ワクチン”の開発を提言されています。不倫は個人的な色恋沙汰では終わりません。発覚後の家族崩壊や、家族経済の縮小、心身のダメージを引き起こす大問題です。東出昌大さんをはじめ、不倫が発覚した芸能人や政治家の仕事の激減ぶりを見ていても、それは明らかです。
何とか、不倫を予防するためのすべはないものか――。坂爪さんと“不倫ワクチン”について話しながら、不倫がやめられない夫の特徴や“予防用ワクチン”について考えました。
気配り、お金、寂しがり屋…
ここでまず、夫が2度も不倫した女性の事例をご紹介します。
千絵里さん(仮名、35歳)は勤めていた商社で職場結婚をしました。退職し、現在は派遣で働いています。夫の浩二さん(仮名、43歳)も退職後、工業用部品を扱う会社を経営しています。
前職のとき、千絵里さんは夫の2度の浮気問題で悩んでいました。半年間のタイ出張の際、そこに住む日本人の女性と会っていたのが1度目で、千絵里さんと一緒に働いていた同僚が通告してくれたのです。2度目は1年前、相手は英会話スクールで知り合った女性で、夫のスマホを見て発覚しました。
1度目のとき、千絵里さんは小さな子どもを実家に預けてバンコクのマンスリーホテルまで乗り込み、現地の部屋で3人で話し合いをしたという修羅場を経験しています。夫は「もう会わない」と約束したので許すことにしました。子どもが2人おり、家族関係を続けるしかなかったのです。にもかかわらず、2度目は18歳年下の女性と英会話レッスンの後にホテルに行く始末。まさに懲りない夫です。
千絵里さんに聞くと、「浮気する人と分かっていて結婚したから、『やっぱり』っていう感覚でした。職場ではよく気が付くし、女性社員にいつも笑顔であいさつしているし、女性ウケがよかったから」。つまり、覚悟があったと言います。
「旦那は仕事ができて英語も達者で、とても強そうに見えるけど、二人きりになると弱音を吐いてショボンとした顔を見せるんです。きっと、他の女にもそんな態度を取っていると思う。放っておけないタイプです」。なるほど、千絵里さんもそこに“ギャップもえ”したわけです。
「それに私も今は、不倫じゃないけど気持ちだけは、ある男性に向いています。夫は家族、気持ちはそっち(の男性)。もちろん一線は越えません。好きという気持ちだけで十分、なんだか毎日楽しくなります」
このような主婦たちの話をいくつも聞きながら、「不倫気質」の男性にみられる7つの特徴をまとめてみました。
・アクティブで仕事ができるが、二人きりだと弱い顔を見せる
・対女性に限らず、周囲に気配りができる
・自由に使えるお金がある
・イノベーション気質で、常に新しいことに目を向けている
・バリエーションに富む性交渉を求める
・寂しがり屋である
・「家族愛と恋愛は別」という価値観を持っている
一方で、これらの特徴に当てはまらないイレギュラーな男性、つまり、「無口で奥手」「経済的に豊かではない」「女性には興味がないように見える」「おしゃれをしない」といったタイプの男性も、不倫に走っているケースがあるのです。それには環境が影響しています。
例えば、好みの女性が近くに現れ、その女性と親密に会話できる環境にあった場合、妻とうまくいっていなかったり、夫婦仲はよいのにセックスレスだったりすると、男性はマイナス要因を埋める行動を取ってしまいます。不倫気質の男性にみられる特徴を押さえつつ、気持ちの浮き沈み状態や環境によっては、例外的な不倫のケースもあると認識しておくのがベターです。
コメント