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市場を席巻するコンビニスイーツ

氏家健治シェフ(ケンズカフェ東京提供)
氏家健治シェフ(ケンズカフェ東京提供)

 気候の変化から売れ筋を予測する「ウェザーマーチャンダイジング」という手法があります。これによると、気温15度以下では鍋やおでんが売れるようになります。実は、定番商品でありながらも、寒いと通常より30%以上も売り上げが増える商品があります。それがチョコレートです。今では、コンビニスイーツという言葉も普通に使われるようになりました。

 富士経済によると、チェーン店、百貨店、専門店、コンビニにおけるスイーツ(洋菓子)の国内市場規模は、1兆3377億円(2017年)。最も有望なチャンネルはコンビニで、前年比2.5%の伸びを見せています。専門店などが占めるスイーツショップの市場規模が同1.1%減だったのに対し、量販店やコンビニなどが占めるホールセールの市場規模は0.7%増加しています。

 コンビニ各社は洋菓子店より安価で高品質なスイーツをそろえ、「プチぜいたく」需要を狙った高価格商品、有名ブランドや人気パティシエとのコラボ商品も人気です。事実、ケンズカフェ東京は、監修商品をファミリーマートで限定発売するなどして好評を博しています。

 筆者は、コンビニスイーツが注目、拡大している要因はクオリティーにあると考えます。会社帰りにスイーツを求めるOL層が「自分へのご褒美」として買っていたものが、来客用に利用できるレベルにまでクオリティーがアップしているのです。クオリティーがアップしたことで、ワインやコーヒーと一緒にスイーツを食べるなど選択肢も拡大します。

 最近では、スイーツ男子が増加しているという話も聞きます。専門店には入店しにくいものの、コンビニなら堂々と買えるというメリットがあります。今後、コンビニスイーツ市場はさらに拡大していくことが予想されています。

お正月のトリビアをご紹介

 年末、フランスの街中で「ヤドリギ」が売られている光景を目にすることがあります。ヤドリギは冬に青々とした葉をつけ、真珠のような実をつけていることから、不思議な力を秘めているといわれています。

「フランスでは、ノエル(クリスマス)や大みそかの深夜0時になると全員でヤドリギの下に行き、抱き合って新年を祝います。ヤドリギの小枝をつるし、幸福、安全、幸運を祈るのです。ヤドリギは幸福をもたらし、災いから守る植物として飾られています。玄関の扉の上など高いところに飾らなければなりません」(氏家シェフ)

「フランスの新年のあいさつは『ボンアネ(Bonne Annee)』で始まります。フランス語で『新年おめでとう』は『ボンアネ(良い年を)』。これに『メイエール・ヴー(お祈りします)』を続けることもあります。『ボンヌ・サンテ(すこやかに)』を付け加えることもありますが、形式ばった堅苦しいものではありません」

 また、フランスでは、年賀状代わりにグリーティングカードを送ることがあるそうです。商売をしている人がお客さまに送ったり、会社が取引先に送ったりするようなもので、形式ばったものではないようです。フランスに行く機会があったら確認してみてください。

(コラムニスト、著述家 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家 尾藤克之

コラムニスト、著述家。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。代表作として『頭がいい人の読書術』(すばる舎)など21冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も絶賛公開中。

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