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婚活アプリで年収900万円エリートと出会った32歳女性の悲劇(下)

ひどい仕打ちが原因で後遺症も…

 今後、仁美さんは彼と接点を持つつもりはなく、彼も仁美さんと接点を持ちたくないでしょう。仁美さんの請求額がきちんと振り込まれれば、彼に対して一切連絡しないこと、そして、今回の件を第三者に口外しないことを約束すると誓ったそうです。

 結局、仁美さんが医師のお墨付きを得て、新しい職場で働き始めることができたのは、2年後、息子さんが小学校へ進学するタイミングでした。彼が2年間、毎月15万円を援助し続けてくれたおかげでです。

 残念ながら、今回の被害者は仁美さんだけでなく、息子さんにも後遺症が残りました。子連れで結婚するには子どもの理解が必須です。そのため、仁美さんは息子さんへ、彼のことを「結婚相手」として紹介したそうです。

 しかし、彼は息子さんと血がつながっていない赤の他人です。そんな相手に風呂場で放置されたり、冷凍食品を解凍して食べるように言われたり、寒空の中で外に追い出されたりしたのだから、息子さんが大きなショックを受け、情緒が不安定になり、落ち着きをなくしたのは言うまでもありません。

 彼との同居を解消してから、しばらくの間、息子さんはすでに4歳なのに毎晩のようにおねしょを繰り返したそうです。仁美さんは、息子さんの心のケアをせざるを得なかったのですが、彼が「他人の子だから、どうなろうと関係ない」と軽んじているとしたら残念です。

 ここまで、仁美さんの悲劇を紹介してきましたが、「婚活」が流行語大賞を受賞してから9年。「婚活実態調査2019」(リクルートブライダル総研調べ)によると、婚姻者の32.3%が婚活サービスを利用したと答えており、もはや婚活で結婚するのは珍しくないので、婚活は市民権を得ています。

 ただでさえ、シングルマザーの婚活は特殊な事情を抱えているのでトラブルに発展しやすいです。彼女たちにとって、男は衣食住をタダで提供してくれるセーフティーネット。件数が増えれば増えるほど、トラブルの数も比例して増えるので注意が必要です。

(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

行政書士(露木行政書士事務所代表)

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

注)離婚手続きに関して、個別事情を踏まえた離婚手続きや離婚条件に関する法的観点からの助言が必要な場合は弁護士に依頼してください。

各都道府県の弁護士会
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/bar_association/whole_country.html

法テラス
https://www.houterasu.or.jp/

コメント

6件のコメント

  1. ききかんがなさすぎます

  2. 私は20代の女性ですが、最後まで1ミリもこの相談者の女性に共感できませんでした。
    それどころか、この女性の責任転嫁っぷりに怒りがおさまりません。。
    それに、DVを受けた訳でもないのに何故ここまで被害者ヅラできるのか。
    相手男性も相応のお金を支払っているし、同居中も布団もなく地べたに寝かせていたわけでもなく…不憫にすら思えます。
    私が冷たいのでしょうか?
    ただひたすら、同じ女性として恥ずかしいし、自業自得としか思えないお話でした。
    こんな女性が職場にも居ますが、はっきり言って邪魔だし迷惑です。

  3. この世は因果応報なのだな
    自分の行い・心根が腐っていると相応の仕打ちを受けるのだな、と大変勉強になる記事でした
    自分が被害者だと思い込んでいる限りこの方は同じような目に遇い続けるでしょうね
    御愁傷様

  4. 仮に実話なら、妊娠八週で中絶なら10日も入院しない。
    妊娠八週で結婚しようとなって、暮らし始めて別れるまでの期間があるのなら、妊娠中期になっている。それならお金がかかるのは分かるけど。
    創作過ぎて文章間違いましたか?

    あと自分の連れ子なら自分で面倒みようよ。
    どんな虐待されたのか心配したら、なんだ、お風呂のかな。のあと体ふいてくれて、ご飯もあるじゃない冷凍食品じゃなくて、作ってから出かければよかったね。
    息子のこと普段から親任せにしていたから、何もできないのかな
    お風呂の時何でいなかったの?実家に依存しすぎて逃げ出したかったみたいだから、遊びにでも行ってたのかな。

    突っ込みどころ多すぎて書ききれないので終わりにします。

  5. 彼のせいではなく、結婚前にヤラせたあなたも同罪。
    危機感なさすぎで世間知らず。
    男の年収にぶら下がりたかっただけの現実逃避。
    あなたも十分加害者ですよ。
    中絶された胎児だけが被害者。

  6. どちらが被害者かわからないですね、これ。
    男性側からの話も聞いてみたいものです。

    何人も付き合っていて父親がわからない⁉︎
    実家に居候して子どもは保育所ではなく幼稚園で短時間のパート
    入籍前に子作り&同居?
    子育て経験ゼロの男性に、ちゃんとした準備や伝達もなく子供の世話させる?
    4歳児に子供部屋必要?

    いやいや、世間を騒がせている「王子の母」もすごいけど、こちらもなかなか…

    結婚する意思はあったけど、同居を始めて「無理!」になったんじゃないかと想像します。子どもも躾なってなさそうだし。

    うちの子も、まぁ、それくらいの頃は、お風呂上がりに体拭いた後、ふざけてフルチンで逃げ回ったりしてたので、よそのことは言えませんが…(恥)