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飼い犬が失踪…何をしたら? ほぼ日が「迷子捜しマニュアル」制作、手順分かりやすく

「ほぼ日手帳」で知られるほぼ日は、飼い犬や猫がいなくなった際にやるべきことをまとめた「迷子捜しマニュアル」を制作。狙いを取材しました。

「迷子捜しマニュアル」を持つ(左から)藤原博史さん、田中政行さん
「迷子捜しマニュアル」を持つ(左から)藤原博史さん、田中政行さん

 飼っている犬や猫が突然姿を消したら、飼い主はまず何をしたらいいのか…いざというときに役立ちそうな「迷子捜しマニュアル」を、「ほぼ日手帳」で知られる「ほぼ日」(東京都港区)が作り、11月8日、ネット上で無料公開しました。

 これまでにも、迷子の犬猫を捜すノウハウをまとめたサイトはありましたが、担当者は「ネットの検索で見つかる迷子捜しのノウハウは、個人の体験談や専門家目線で書かれたものが多い。論理的で分かりやすく、すぐ行動に移せるよう書くことを心掛けた」と話しています。

難しい情報を分かりやすく

「ほぼ日」は2016年から、犬猫の写真を投稿するSNSアプリ「ドコノコ」を運営。アプリの中で、ユーザーが迷子捜しに協力する「迷子掲示板」の運営をしていますが、今回は一歩進めてマニュアルの制作に取り組みました。

 マニュアルは猫用と犬用の2種類。猫用は9項目、犬用は10項目で構成され、まずやるべきことや捜索時の手順、誰にどう協力を求めればよいかなどを記載しています。

 例えば、「すぐにまわりを捜す」という項目には、「猫は自宅内に隠れているケースが多いので、自宅内をくまなく捜す」「犬は普段散歩しているルートを中心に捜す」、「届出」の項目には、「(1)交番や警察署(2)保健所(3)動物愛護センター…の順に届出をする」などと「やるべきこと」がやるべき順に具体的に書かれています。

「ドコノコ」担当者の田中政行さんと、マニュアルを監修した藤原博史さんに話を聞きました。藤原さんは、行方不明になったペットを飼い主の依頼で捜索する会社「ペットレスキュー」(神奈川県藤沢市)の代表です。

Q.マニュアルを作った狙いは。

田中さん「ドコノコには、万が一迷子が発生した場合に近隣のユーザーへ捜索を依頼する『迷子掲示板』の機能があります。これまで、2000件を超える依頼がありましたが、すぐに見つかることもあれば、長引いてなかなか見つからないこともありました。『なぜ見つからないのか』『われわれは犬や猫の捜し方を分かっていないのではないか』と考えたことが、マニュアルを作りたいと思ったきっかけです」

藤原さん「これまで培ってきたペット捜索に関するノウハウを広めたいと思っていましたが、私が書くと、専門家向けの文章になってしまう恐れがありました。難しい情報を一般向けに分かりやすく伝えておられる、ほぼ日さんと共同で制作すれば、良いマニュアルができると確信し、協力させてもらいました」

Q.制作はどのように進めたのでしょうか。

田中さん「まず、藤原さんの迷子猫捜索に同行することから始めました。現場で藤原さんの行動を逐一メモし、気になった部分をその都度確認していきました。

例えば『チラシのポスティングの際、なぜ住宅地図を見ながら1ブロックずつ右回りに回るのか』と聞いたところ、(1)居住者の名前が記載されている住宅地図を使わないと今どこにいるのか迷ってしまう(2)右回り(左回りでもよい)と決めてまわることで漏れなく短い歩行距離でポスティングできる(3)きょろきょろせずに集中して庭先を目視することができる――と教えてもらいました。

当社で書いた原稿を藤原さんにチェックいただくなどして、1年ほどかけて完成しました」

藤原さん「一般の人にとって難しい要素は徹底的に省き、優先順位の高い作業から掲載しています。猫がいなくなったら、まずは自宅内を徹底的に捜す。犬の場合は、いつも散歩しているルートやよく行く公園など、行き慣れている場所を捜すといった感じです。マニュアルの順番通りに作業を積み重ねれば効果的な捜索が可能です」

【画像】迷子捜しマニュアルの概要

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小林元郎(こばやし・もとお)

獣医師

米ニューヨーク州マンハッタンのAnimal Medical Centerにて研修(1990~1991年)。1993年、成城こばやし動物病院を開業。公益社団法人東京都獣医師会副会長、先制動物医療研究会副会長、東京城南地域獣医療推進協会(TRVA)理事、アジア小動物獣医学会所属。

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