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「三回忌」は何年後? 覚えておきたい法事の知識

地域や家族によって考え方は異なる

 遺族以外の人も、三回忌までは喪服で参列することで、故人と遺族に対する敬意を表現できます。それ以降も、「遺族でないからこそ、遺族以上に敬意を表すことが大切です」(西出さん)。しかし、遺族同士で「正式な喪服でなくてもよい」などと相互に了承されていれば、その限りではありません。

「一般的なマナーや慣習としての『型』はありますが、地域や家族によって、それぞれに考え方などが異なります。さらにそれぞれの状況や相手、立場、場所などに応じて、型を崩さねばならない事情があるかもしれません。大切なことは、一般に言われているマナーや慣習としての基本の型は知識として持っておき、そうするかどうかは状況などに応じて自由ということです。ただし周囲の人が不快に思わない配慮は必要。マナーの存在意義はお互いが心地良く、その場をスムーズに、良好な関係を生み出すことですから」(西出さん)

(オトナンサー編集部)

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと1999年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、16万部を超える「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社) など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」「かつてない結果を導く 超『接待』術」(共に青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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