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ひな人形はおさがりNG 業界団体の漫画に「売りたいだけ?」と賛否、団体と専門家に聞く

「小さくても1人に1つの人形を」

日本人形協会が発表した漫画の冒頭部分(日本人形協会ホームページより)
日本人形協会が発表した漫画の冒頭部分(日本人形協会ホームページより)

 日本人形協会の広報委員長、倉片順司さんに聞きました。

Q.「ひな人形のおさがりはNG」ということは、何かの文献にあるのですか。

倉片さん「文献にはありませんが、人形業界に研究者がいて、いろいろと調べて分かっています。

そもそも、おひなさまは『流しびな』がルーツです。今のような人形は江戸時代からで、立派な人形を作ったために『1年で流すのは非常にもったいない』となり、厄を人形の中に封じ込め、飾る必要がなくなったときに供養するものになりました。その人の厄が入っている人形だから、人形を受け継ぐことは厄を受け継ぐことになってしまいます」

Q.伝統的なひな人形を数多く収集・研究している日本玩具博物館はNG説を否定し、「受け継がれてきたひな人形がある」と説明しています。

倉片さん「旧家のひな人形をよく見てください。いくつありますか。1組ではなく何組もあるはずです。『これは、おばあちゃんのひな人形』『これは、ひいおばあちゃんのひな人形』というふうに。皆さん、都合のいいように解釈しています」

Q.協会の漫画に対し、ネット上では「人形を売る立場だからでは」との批判があります。

倉片さん「批判は予想していました。あえて『NG』という、きつい表現を使った面もありますので。実は、これまでも『厄よけ』のことは協会として言ってきたのですが、なかなか世間に広まらない。今回、広報委員会の中で『はっきり言わないと伝わらない』との声が出て、『NG』という表現にしました。

本音では『おさがりはNG』というより『おさがりでいいんですか』と問いかけたいのです。本来、女性の厄を肩代わりしてくれるものを親子で引き継ぐのは、いかがなものでしょうかと。確かに人形が売れた方がよいというのもありますが、皆さんにひな人形の意味を考えてもらいたいという思いの方が強いです」

Q.姉妹での共有や、姉から妹へのおさがりもだめなのですか。

倉片さん「女性の厄よけの意味なら1人(1体)でいいのに、お内裏さまは男の人形もあります。これは、将来の旦那さまです。ひな人形の姉妹での共有は、旦那さんの共有になってしまいます」

Q.家の広さや経済的事情から「1人1セットは無理」という家庭もあると思います。

倉片さん「妹が生まれたとき、『飾る場所がない』という家庭は確かにあります。その場合、小さな人形もありますし、簡素なものでもいいのです。下の子は、服などもお姉ちゃんのおさがりが多いと思います。『ひな人形はお姉ちゃんと一緒』と言われても、下の子には『私のもの』という意識がない。お姉ちゃんの分より小さくても、見た目が違っても、『自分のもの』を買ってあげると喜びます。経済的事情があるなら、極端な話、最初は折り紙で作ったものでもいいので用意してあげてほしいと思います」

 日本の伝統行事の一つであるひな祭りですが、少子化もあって、ひな人形の販売数は年々減っているそうです。

(オトナンサー編集部)

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コメント

6件のコメント

  1. 神社やお寺で供養されて、そのあとは産業ごみとして焼却されCO2が排出されると、子らの将来によくないと思うので、私はリユースをお勧めします。業界様には、生活がかかっているから売れることも大事でしょうけど、毎年おひなさまの有償衣替え・メンテナンスをするとか、新しいものを売るだけでない方法も探られることをお勧めします。

  2. うちの近くにある神社も、寺も人形供養やってないし拒否される、お願いできるところが見つかりませんでした。

    塩とお菓子を添えて、何度も有難うありがとうと言いながら、家庭ごみとして処分しました。

  3. 現代のお雛様と、昔のお雛様では顔が時代に合わせて変わっていたりします。 お雛様は、値段でなく、気に入ったものを購入し、娘、孫の代に引き継ぐのがいいと思います。もちろん、段飾りが大きすぎるから、内裏雛だけでいいというのでしたら、購入もいいと思いますが、身代わりだからとまた新しいものを購入する必要はないでしょう。身代わりという事でしたら、神社で形代というもので厄を払えるので、厄払いが気になる方はそちらで厄払いを。

  4. この記事を見て、じゃあ雛人形なんていらないやって思った。
    そんな伝統が必要ならわざわざ雛人形なんて買わないで、初詣でお守り買って済ませる。
    協会はこんなこと言ってるから、逆に人の気持ちが離れることが分からないのかね。

    そりゃ、雛祭りや雛人形の文化や伝統、歴史もあるでしょう。
    その文化や伝統を語るのは結構。でも、こんなこと言われたって守れないよね。
    時代とともに、社会や経済ありとあらゆるものに変化し、考え方も物の価値感も多種多様、
    経済事情もそれぞれ。
    一方的に歴史に鑑みた雛人形の本来の在り方を発信するのは結構だが、
    それほど気難しいことを考えてまでその文化や歴史を守る必要性もあると思うなら、
    じゃあそれを知ったうえで買いたい人、守りたい人、業界に関わる人が雛人形を買って、
    その文化をどうぞご継承ください。

    業界や関係者自らが勝手な事情でこういう発信をするのは構わないが、
    現在の一つの在り方を否定しているような言い分は、庶民レベルに根付いた雛人形の
    文化そのものを壊す本末転倒ともなるような話。

  5. この記事を見て、本日不快に感じたり、不安になった親御さんも多いのではないかと心配します。物を大切にするという日本人の美徳を否定する面もあり私としても、この漫画を見てとても不快に感じました。商売上の施策なのでしょうけど少々浅ましさを感じます。

  6. 日本人形協会の広報委員長さんの言ってることがすっきり納得できない。

    「文献はないが調べてわかった」。何を根拠に言っているのか。

    「流しびながルーツ」なら、毎年変えなくてはならない。ひな人形を引き継ぐと厄を引き継ぐという理屈なら、雛人形は厄を受けるだけでなく返すということになる。それなら、毎年前年の厄を返すんじゃないか?

    「ひな人形の姉妹での共有は、旦那さんの共有になってしまいます」1女雛複数姉妹の対応を許した時点で1男雛複数夫でよいはず。旦那さんの共有?意味が分からない。

    「お姉ちゃんの分より小さくても、見た目が違っても」差をつけられたら嬉しくないだろう。ひがむよ。