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ギネス記録1万円も…花粉シーズンの必需品「ティッシュペーパー」に高級化の波?

毎日使う「隠れたギフト商品」

自社通販サイト限定販売の「クリネックス ティシュー 至高 『羽衣』」(日本製紙クレシア提供)
自社通販サイト限定販売の「クリネックス ティシュー 至高 『羽衣』」(日本製紙クレシア提供)

 日本製紙クレシア(東京都千代田区)は2008年11月、肌触りにこだわったティッシュ「クリネックス ティシュー 至高」(1箱税抜き500円)を発売。2010年11月に「至高 『羽衣』」(3箱税抜き3000円)、2016年4月には「至高『極』」(1箱税抜き1000円)をそれぞれ発売しました。

 3商品はそれぞれ肌触りが異なり、「至高」はあえてコシのない紙を重ねることで、耳たぶのような肌触りを実現し、「極(きわみ)」は丁寧にすいた紙を使って「赤ちゃんの肌のような肌触り」を実現。「羽衣」は紙を極限まで薄くすることで、天女がまとう羽衣のような肌触りを再現しました。

 営業推進本部長代理の高津尚子さんに聞きました。

Q.なぜ「クリネックス 至高」シリーズを開発したのですか。

高津さん「当社(旧山陽スコット)は1964年にティッシュを日本で初めて製造・販売し、日本の消費者にご満足いただける商品作りに真摯(しんし)に取り組んできました。長年培った経験、知識と現代の高度な技術を結集し、誰からも『最高』と言っていただける商品の開発を目指そうと考えました。

実質的な開発期間は約1年ですが、実は、商品化に成功したのは、現在のロングセラー商品『スコッティ カシミヤ』を1985年に発売後、当社の技術者がコツコツと基礎研究を重ねてきたからだと考えています。その意味では、開発に約30年かけたといっても過言ではありません」

Q.開発時に苦労したこと、工夫したことは。

高津さん「『やわらかさ』『丈夫さ』を兼ね備えることに苦労しました。『やわらかさ』を実現するためには、紙の表面を滑らかにし、コシのない紙にします。一方、『丈夫さ』を実現するためには、紙に厚みを出し、しっかりとした感触を出す必要がありますが、これでは硬くなってしまいます。そこで、一枚一枚のシートを薄くすいてやわらかさを出した上で、それを可能な限り重ねることで丈夫さも追求しました。

パッケージデザインにも苦労しました。品質を尊重すると販売価格はどうしても500円にせざるを得ず、購入価値に満足いただけるパッケージデザインも必要でした。試行錯誤の末、『至高』の2文字にすべての思いを込めることに行きつき、書道家の武田双雲さんに文字を書いていただきました」

Q.至高シリーズの売り上げは。

高津さん「発売以降、順調に売り上げを伸ばしています。『極』がラインアップに加わった2016年の売り上げは15年の1.5倍に拡大しました」

Q.どのような人が購入するのでしょうか。

高津さん「主にお中元やお歳暮、お世話になった人への贈り物として購入される人が多いです。時節柄、ホワイトデー用の贈り物や『花粉症の知人へのプレゼント』として購入される方もいます。銀座のママさんが常連のお客さんへのお礼用に購入することもあります。そうした意味で、誰もが毎日使用しているティッシュは『隠れたギフト商品』になります」

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