義理の有楽製菓、本命のゴディバ…今年のバレンタイン商戦、メーカー各社の取り組みは?
2月14日の「バレンタインデー」を前に、メーカー各社の動きが活発になっています。
![有楽製菓が配布した「義理チョコ中止!?」の号外(有楽製菓提供)](https://otonanswer.jp/wp-content/uploads/2019/02/1b6bbf5f5c908bd5be1aedfaa68c5b69-360x504.jpg)
2月14日はバレンタインデーです。昨年は、ゴディバジャパン(東京都港区)が「義理チョコをやめよう」と新聞広告で呼びかけたことが話題となり、職場や学校などで半ば義務的にチョコレートを贈る習慣について、見直す動きもありました。男性社員によるチョコレートの強要がパワハラにつながりかねないと、従業員間でチョコレートの受け渡しを禁止する会社も増えています。各メーカーの動きを取材しました。
「義理チョコ」の代名詞がまさかの…
チョコレート菓子「ブラックサンダー」などを製造・販売する有楽製菓(東京都小平市)は1月9日、「ブラックサンダー義理チョコ中止!?」と題した「号外」を、渋谷や新宿、新橋など東京都内で配布し話題となりました。
号外の内容は、東京駅一番街の「おかしランド」内に設置する期間限定店(1月11日~2月14日)の第1弾期間(1月11日~25日)を「ブラックサンダーお土産ショップ」とし、「義理チョコ」関連の商品を取り扱わないというものです。
同社は昨年、「おかしランド」内に「義理チョコショップ」を期間限定で出店。低価格で「義理チョコの代名詞」とも呼ばれるブラックサンダーを販売する有楽製菓が「義理チョコ中止」を宣言したことでネット上で大きな議論となりました。
実際、1月11日にオープンした店舗に「義理チョコ」の文字はなく、全国各地の特産品とコラボした「ご当地ブラックサンダー」が多く販売されていました。ところが、1月26日、同社は土産専門店を「ぶっち義理」というキャッチコピーの「義理チョコショップ」に模様替え。あっさりと“原点回帰”したのです。
マーケティング部の内藤瑠美さんに話を聞きました。
Q.なぜ号外を配ったのですか。
内藤さん「昨年は義理チョコの是非について話題になり、当社にもさまざまなご意見が寄せられました。そこで、今年は少し違った角度から『義理チョコ』に関する活動をしようと考えました。号外は1月9日から11日まで、渋谷、新宿、有楽町、丸の内、新橋の5つのエリアで合計1万枚を配布しました」
Q.東京おかしランドで2パターンの店を出しました。
内藤さん「1月25日までは、『ブラックサンダーお土産ショップ』として義理チョコは打ち出さず、現在出店中の『ブラックサンダー義理チョコショップ』では、『やっぱりブラックサンダーは義理チョコ文化を応援します』と大きく振り戻すことで、これまで以上に『義理チョコ=ブラックサンダー』のイメージを持っていただきたいと考えました」
Q.号外配布時、どのような意見が寄せられましたか。
内藤さん「驚きの声を最も多く頂きましたが、『残念だ』『そう言われても勝手に義理チョコに使う』などのご意見も頂きました」
Q.今年、義理チョコにお勧めの商品はありますか。
内藤さん「ギリシャヨーグルトのケーキを使った『ブラックサンダー ギリシャヨーグルト』(税抜き1000円)です。ギリ(シャ)の神から啓示を受けるイメージのパッケージに仕上げました。また、生チョコレートや洋酒ジュレを使った『生ブラックサンダーエレガント』を2月8日~14日に毎日100箱限定で販売予定です。『義理チョコの本命』『特別な相手への義理チョコ』にぴったりです」
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