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あす解禁のボージョレ・ヌーボー、解禁前に“フライング”したらどうなる? 罰則は?

フランス・ボージョレ地区産のワイン「ボージョレ・ヌーボー」の解禁が11月15日午前0時に迫っています。

11月15日午前0時の解禁が待ち遠しい(写真はイメージ)
11月15日午前0時の解禁が待ち遠しい(写真はイメージ)

 フランス・ボージョレ地区産のワイン「ボージョレ・ヌーボー」が11月15日午前0時に解禁されます。時差の関係で、フランスよりも早くヌーボー(新酒)が楽しめる日本国内でも、ホテルや飲食店で解禁日に合わせたイベントが開かれます。秋の風物詩として定着したボージョレ・ヌーボーですが、解禁前に“フライング”したら、ペナルティーがあるのでしょうか。ボジョレワイン委員会の広報担当者に聞きました。

一度だけ解禁日を遅らせたことも

Q.そもそも、なぜボージョレ地区の新酒だけが話題になるのですか。

担当者「ブドウを摘んでワインを造り、すぐに生産者が一体となって新酒を出荷するのはボージョレ地区だけです。他の地域は、熟成させてから出荷するのが主体で、生産者によって出荷時期も違います。

ボージョレでは1959年から、ボジョレワイン委員会を作ってプロモーション活動をしていましたが、1966年にフランスの大手酒販店が大々的なイベントを行ったことや、特に作柄の良かった1976年にパリのレストランがプロモーションをしたことで人気が定着しました」

Q.ボージョレ・ヌーボーの造り方は、普通のワインとどのように違うのでしょうか。

担当者「ボージョレ・ヌーボーは『ガメイ』種という早熟の品種から造ります。通常のワイン造りでは、収穫したブドウを破砕してから発酵させますが、ボージョレ・ヌーボーは粒を破砕せず、丸ごとタンクに入れて発酵させます。多くのワインは1次、2次と2回の発酵工程がありますが、ボージョレ・ヌーボーは1次のみで出荷するため、フレッシュで飲みやすい味に仕上がります」

Q.11月の第3木曜日が解禁日になった経緯を教えてください。

担当者「1951年にフランス政府が新酒の解禁日を定めることになり、その年は11月13日が解禁日でした。その後、1967年から11月15日、1985年から『11月の第3木曜日』が解禁日となりました」

Q.解禁日前に販売したり、飲んだりした場合、フランスでは罰則はあるのでしょうか。

担当者「皆さん、きちんと解禁日を守っているので、そのような例は聞いたことがありません。罰則も聞いたことがありません」

Q.日本の販売業者や飲食店が解禁日を守らなかった場合、罰則はあるのでしょうか。

担当者「こちらも、業界の皆さんの良識で制度が成り立っています。毎年、解禁日を周知する文書を配布して、注意を呼び掛けています。特に、日本は解禁日にスムーズに販売できるよう、特例で事前の出荷や酒販店への配送が認められており、この規則を破ると、その特例がなくなる危険があります。

日本の輸入業者の皆さんからは、解禁日を守る旨の誓約書も提出してもらっています。これまでに“フライング”は聞いたことがありません」

Q.天候不順で良いワインができなかったということは、これまでなかったのでしょうか。

担当者「解禁日が11月15日だった1977年に、ブドウの成熟が遅れたため、解禁が10日遅れたことがありましたが、解禁日が11月の第3木曜日と決められた1985年以降は、そのようなことはありません」

Q.ボージョレ・ヌーボーはどのくらい販売されていますか。出荷先はどこの国が多いのでしょうか。

担当者「2017年の出荷は1790万リットルで、そのうち893万リットルが輸出されました。輸出のうち、日本向けが436万リットル余りで、およそ半分を占めています」

Q.今年の出来を教えてください。

担当者「日照と暑さに恵まれ、糖分の高いブドウを収穫できました。しっかりとして味わい深いワインが出来上がっています」

Q.お勧めの飲み方は。

担当者「少し冷やして飲むのがお勧めです。12度から14度くらいが良いです」

(オトナンサー編集部)

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